火の車(読み)ヒノクルマ

大辞林 第三版の解説

ひのくるま【火の車】

〘仏〙「火車かしや」を訓読みした語。
家計のきわめて苦しいこと。経済状態が非常に苦しいこと。 「台所は-だ」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火の車
ひのくるま

地獄にあって、火が燃えているという車。「火車(かしゃ)」の訓読み。獄卒が生前悪事を犯した亡者(もうじゃ)をこれに乗せ、責めたてながら地獄に運ぶようすは、地獄絵巻などに描かれて、生前の悪業を戒める説教に使われることが多い。転じて、地獄の鬼ならぬ債鬼に追い立てられ、日々借金地獄を味わう生活、また生計のやりくりに苦しむことを、例えて火の車という。[棚橋正博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ひ【火】 の 車(くるま)

① (「火車(かしゃ)」の訓読み) 地獄にあって火が燃えているという車。生前悪事を犯した者を乗せて地獄に運ぶという。
※今昔(1120頃か)一五「極楽の迎は不見えずして、本意无く火の車を此に寄す」
② 家計が非常に苦しいこと。生計のやりくりに苦しむこと。
※俳諧・俳諧世説(1785)三「夏酒や我とのり行火の車〈北枝〉」

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