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父老 ふろうFu-lao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

父老
ふろう
Fu-lao

中国,戦国,秦,時代の集落 () の代表者であり,秩序維持の指導者父兄とも呼ばれる。一般住民である子弟に相対する。里社の祭りの監督指導や里の土木工事などの共同作業を統轄し,賦税徴収にも関係した。漢時代におかれた郷三老,県三老などは権力老を掌握するための郷官であったと考えられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふろう【父老 fù lǎo】

中国には古来人生経験豊かな長老層が地域社会を代表し指導する自治制度があり,この長老層を父老(父兄)とよんだ。これに率いられる世代が子弟である。歴代の軍閥や政権は父老制度を通じて地域社会の支持を得ようとした。秦末,項羽が江東の子弟を率いて敗れ,〈その父兄に何の面目あってか見(まみ)えん〉と言った故事や,劉邦が関中の父老と法三章を約した史実は有名である。漢代には父老層から郷三老,県三老が選ばれて,地方行政と地域社会の調整に当たった。

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大辞林 第三版の解説

ふろう【父老】

村の主立った老人。また、老人に対する尊称。老翁。老爺。

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世界大百科事典内の父老の言及

【漢】より


[郷里制社会と豪族]
 漢代の郷里制社会をみると,当時の民の大多数を占める農民は郷(きよう)とよばれる周囲を牆壁(しようへき)でかこまれた集落の中に,里(およそ100戸)を単位として集団居住し,牆壁の外部に広がる各戸の農地を耕作して生活していた。里では父老とよばれる経験ゆたかな年長者を中心に自治体を形成し,人々は共同体関係で結ばれていた。このような里を最小単位として構成されている郷は,したがって自治独立の意識がさかんであった。…

※「父老」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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