コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

法三章 ホウサンショウ

デジタル大辞泉の解説

ほう‐さんしょう〔ハフサンシヤウ〕【法三章】

《「史記高祖本紀から》高祖を滅ぼした後、秦の始皇帝の定めた厳しい法律を廃し、殺人・傷害窃盗だけを罰するとした3か条の法律。転じて、法律を簡略でゆるやかなものとし、法治万能主義を排すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ほうさんしょう【法三章 Fǎ sān zhāng】

中国,漢の高祖(劉邦)が秦を下したとき(前206)に定めた規約。すなわち〈人を殺す者は死刑,人を傷つけおよび盗む者はそれぞれ処罰する〉とし,他の秦の煩瑣な法律はすべて廃止して人心を収攬した。しかしこれは反秦の将軍劉邦が関中父老に対して発布した約束(軍令の類)であって,これのみでは姦悪な行為を防止できず国家統治の法として十分でなかったため,漢初に丞相蕭何(しようか)は秦の法の中から時勢にかなったものを選んで九章律をつくったといわれる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ほうさんしょう【法三章】

〔史記 高祖本紀
関中に入った漢の高祖が、秦の苛酷な法を廃して制定した殺人・傷害・窃盗のみを罰するという三条の法律。転じて、法令を非常に簡単にすること。三章の法。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

法三章
ほうさんしょう

法律がきわめて簡略なことのたとえ。「法三章のみ」ともいい、法律をくだくだしく制定せずに、たったの三か条にするとの意。中国、漢の高祖が秦(しん)の軍を破って関中を平定した際、住民を集めて、秦の苛烈(かれつ)な法を改め、殺人は死罪、傷害と盗みはその罪の軽重に応じて処罰する三か条だけにすると約束し、人々が大喜びした、と伝える『史記』「高祖」の故事による。[田所義行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

法三章の関連キーワード律令格式(りつれいかくしき)高祖[前漢]法三章の約三章の法法令三条

今日のキーワード

チームパシュート

スピードスケートや自転車競技の一。複数人でチームを組み、隊列を組んで一定の距離を走り、速さを競うもの。団体追い抜き競技。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android