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牛祭 ウシマツリ

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デジタル大辞泉の解説

うし‐まつり【牛祭】

陰暦9月12日(現在は10月12日)の夜に京都市右京区太秦(うずまさ)の広隆寺行われる祭り。摩多羅神(またらじん)の役は白紙の仮面をかぶり、異様な服装をし、牛に乗って寺内を一巡し、国家安穏・五穀豊穣(ごこくほうじょう)・悪病退散の祭文を読む。太秦の牛祭 秋》「油断して京へ連なし―/召波」

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百科事典マイペディアの解説

牛祭【うしまつり】

10月12日,京都市太秦(うずまさ)広隆寺境内の大酒(おおさけ)神社の祭。京都三奇祭の一つ。異様な面をつけ牛に乗って現れる摩多羅(まだら)神と四天王呼ばれる赤鬼・青鬼が祖師堂の前で奇妙な節をつけて祭文を読み,参拝者たちがその悪口をいう。

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大辞林 第三版の解説

うしまつり【牛祭】

京都市太秦うずまさの広隆寺で行われる祭り。10月10日に行われる。魔多羅神またらじんの仮面をかぶった男が牛に乗り、赤鬼・青鬼に扮した四天王を従えて境内を回ったのちに祭壇に至って祭文を読み上げる。 [季] 秋。 《 松明にむせぶ鬼あり- /田畑比古 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

牛祭
うしまつり

京都市右京区太秦(うずまさ)の広隆寺境内にある大避(おおさけ)神社の奇祭。10月(もとは旧暦9月)12日夜、神灯、囃子方(はやしかた)、松明(たいまつ)を先頭に、特異な面をつけた摩多羅神(またらじん)(インド伝来の神)が牛に乗って四天王(白装束の赤鬼、青鬼)とともに四周を練ったのち、祖師堂に向かって独特の節で祭文を読み、終わると神と鬼が堂内に駆け込む。社伝によると、祭りの起源は、安養界の真の無量寿仏を求めていた恵信僧都(えしんそうず)源信が広隆寺絵堂の阿弥陀(あみだ)如来を拝して念仏会を修し、摩多羅神を勧請(かんじょう)して国家安泰、五穀豊穣(ほうじょう)を祈祷(きとう)したのに始まるという。[薗田 稔]

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世界大百科事典内の牛祭の言及

【ウシ(牛)】より

…祭りにも飾られて使用され,とくに田植の儀礼にはすきを引いて呪術的なシロカキをするため用いられ,その使い方には技術的秘伝があったし,また闘牛競技も本来は地域における農作の豊凶を占う意味があった。菅原道真を祭る天神社では牛を神使として尊崇し,京都の太秦では芸能神としての摩多羅(まだら)神を祭るにも牛が伴い〈牛祭〉の名がある。仏教の牛頭天王(ごずてんのう)も牛の化身とされ,出羽三山の信仰でも丑年の参拝を利益多しとして多くの登拝者が集中した。…

【広隆寺】より

…太子像を安置した上宮王院(しようくうおういん)(太子堂)や桂宮院(けいくういん)の八角円堂が太子信仰の中心となり,当寺にちなむ種々の太子の伝承が生まれ,また足利将軍家歴代の保護も続いた。なお,有名な〈太秦の牛祭〉は,当寺の伽藍神である大酒(おおさけ)神社の祭礼で,毎年10月12日の夜に境内で行われる。当寺の僧侶5人が異形の面をつけ,そのうち1人は摩吒羅神(まだらじん)となって牛に乗って境内を一巡し,仮金堂の前の祭壇に登って奇妙な祭文を読みあげ,終わると堂の中に駆け込んでこの祭りは終わる。…

【摩多羅神】より

…多武峰常行堂にも同様の祭儀があったが,その神体は猿楽の翁面である。太秦(うずまさ)広隆寺の牛祭には,摩多羅神が牛に乗って出現し,こっけいな祭文を読みあげる。これは同寺の伽藍神でもある秦氏の祖神大僻(おおさけ)明神と重なりあっており,金春禅竹の《明宿集》によれば,この神は猿楽者の芸能神(宿神(しゆくしん))であった。…

※「牛祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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