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物活論 ぶっかつろん hylozoism

翻訳|hylozoism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

物活論
ぶっかつろん
hylozoism

すべての物質 hylēは生きている zōionとする哲学説。言葉自体は 17世紀イギリスの哲学者 R.カドワースに始るが,古代ではタレスを代表とするイオニア学派ルネサンスパラケルススブルーノらが代表者であり,20世紀初頭の E.ヘッケルも物活論者とみられる。

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デジタル大辞泉の解説

ぶっかつ‐ろん〔ブツクワツ‐〕【物活論】

hylozoism》物質はそれ自体のうちに生命をもつとする説。タレスなど古代ギリシャ哲学での自然観。

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百科事典マイペディアの解説

物活論【ぶっかつろん】

英語hylozoismなどの訳。物質そのものに活力,生命,魂を認める思想上の立場。元来,根源的物質(アルケー)の自己運動を認めた初期ギリシアの哲学者(特にイオニア学派)の思想を特徴づけるための近世の用語であるが,他の類似の反機械論的思想にも適用され,ルネサンス期の自然哲学,近代ではヘッケルロビネの説などが数えられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶっかつろん【物活論 hylozoism】

物質が本質的に活力・生命力を,また生命力・運動力の根源としての魂をもつとみる世界観の一つ。機械論的傾向に反対したケンブリッジプラトン学派のカドワースが17世紀末ころ,ギリシア語のhylē(素材・物質)とzōē(生命)から造語したのが始まりとされる。初期ギリシアの,いわゆる自然哲学者タレス,アナクシマンドロスアナクシメネスイオニア(ミレトス)学派の人びと,あるいはヘラクレイトスらはそれぞれ〈水〉〈無限者(ト・アペイロン)〉〈空気〉そして〈火〉を一つの生ける原物質(アルケー)とし,これから万有の生成,あらゆる運動・変化が由来すると考えたが,この考えが物活論の原形をなす。

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大辞林 第三版の解説

ぶっかつろん【物活論】

物質を無機的なものと考えず、それ自体に生命力や霊魂をもつものとする有機的生命的自然観。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

物活論
ぶっかつろん
hylozoism英語
hylozosmeフランス語
Hylozoismusドイツ語

物質がそれ自体のうちに生命を備えていて生動するという説。原語のヒュロツォイスムhylozoismは、ギリシア語の質料を意味するヒューレーhlと生命を意味するゾーエーzの合成語で、質料生動論の意味。能動的な原理(始動因)である精神や霊魂が、受動的な原理(質料因)である物質から区別される以前の、初期の哲学者が物活論者といわれる。たとえば、タレスが、磁石が鉄を引き付けるのは魂をもっているからだとし、「万物は神々に満ちている」といったのはその一例である。[加藤信朗]

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世界大百科事典内の物活論の言及

【物質】より

…パラケルススやブルーノ,カルダーノらは,物質のもつ基本的な特性の一つに運動を挙げ,物質自体のなかに,それをいきいきと動かす原動力があることを示唆した。これは,アリストテレスにおける運動の二分法(自然運動と強制運動)に基づく自然運動(物質自体の本性上の運動として,土,水,空気は宇宙の中心へ向かい,火は宇宙の中心から離れる運動を規定した)とは違って,アニミズム的,物活論的であった。物活論とアニミズムとの区別は微妙だが,アニミズムが物質とアニマの二元論的発想をとりやすいのに対して,物活論は物質一元論に傾きやすい発想といえよう。…

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