人間の知性では理解できないが信仰によって受け入れられている宗教的神秘のこと。原語はラテン語のミステリウムmisterium。キリスト教以前の諸宗教では入会者のみに許される儀式や秘密の教義をさした。キリスト教の信仰の玄義をいくつかあげると、神の本性は一つであるが、父と子と聖霊の三つの位格(ペルソナ)をもつという三位一体(さんみいったい)の玄義、神の子としての位格が処女マリアに受胎したという処女受胎の玄義、イエス・キリストが十字架の死によって世を救ったという救済の玄義、キリストが死からよみがえったという復活の玄義などである。これらの神秘はどれをとっても現代の科学的知性では受け入れがたいものがあるが、世界のキリスト教を支えているのは、キリストの救世の生涯に対応するこれらの玄義に対する信仰である。
[安齋 伸]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新