デジタル大辞泉
「玄義」の意味・読み・例文・類語
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げん‐ぎ【玄義】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 経論の注釈で、題名や大意を説明すること。または、その説明によって明らかにされた玄妙な教義や奥深い要旨。玄談。
- [初出の実例]「一言妙旨、一教玄義」(出典:日蓮遺文‐立正観抄(1274))
- [その他の文献]〔法華玄義釈籤‐一〕
- ② キリスト教で、人知によっては理解し得ず、神の啓示によってのみ知ることをいう。三位一体の説など。
- [ 2 ]
- [ 一 ] 天台宗の智顗(ちぎ)が著わした「法華玄義」の略称。法華三大部の一つ。
- [初出の実例]「天台宗の畏さは、般若や華厳・摩訶止観、玄ぎや釈籤倶舎頌疏、法華経八巻が其の論義」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
- [ 二 ] 中国浄土教の大成者、善導が著わした「観経四帖疏」の「観経玄義分」の略称。
- [初出の実例]「観経善導禅師玄義、以二大小乗方便以前凡夫一、判二九品位一」(出典:往生要集(984‐985)大文一〇)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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玄義
げんぎ
mystery
人間の知性では理解できないが信仰によって受け入れられている宗教的神秘のこと。原語はラテン語のミステリウムmisterium。キリスト教以前の諸宗教では入会者のみに許される儀式や秘密の教義をさした。キリスト教の信仰の玄義をいくつかあげると、神の本性は一つであるが、父と子と聖霊の三つの位格(ペルソナ)をもつという三位一体(さんみいったい)の玄義、神の子としての位格が処女マリアに受胎したという処女受胎の玄義、イエス・キリストが十字架の死によって世を救ったという救済の玄義、キリストが死からよみがえったという復活の玄義などである。これらの神秘はどれをとっても現代の科学的知性では受け入れがたいものがあるが、世界のキリスト教を支えているのは、キリストの救世の生涯に対応するこれらの玄義に対する信仰である。
[安齋 伸]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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玄義
げんぎ
mysterium
現在では多く秘義という。カトリック教会用語。神の内的真理のうち,天啓によらなければ人間はその真理の存在することを知ることができないばかりか,その存在が天啓によって人間に示されたあとでさえ,その内容は絶対に理解できないとされる真理。三位一体,キリストの受肉 (→インカルナチオ ) ,その復活など。広義には深い意味を秘めた宗教的真理一般についても用いられる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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