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王子信仰 おうじしんこう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

王子信仰
おうじしんこう

神が王子の姿をとって現れる (王子神) とされる信仰。八幡信仰 (若宮八幡) ,八王子信仰 (日吉・祇園社) ,熊野信仰 (熊野神社) などがある。有名神社の信仰が広まるにつれて,その王子神が各地に勧請され,王子信仰は全国に広がっていった。

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百科事典マイペディアの解説

王子信仰【おうじしんこう】

神が高貴な幼児の姿で現れるという信仰。王子,八王子の地名はかつて王子権現をまつった所である場合が多い。熊野信仰では多数の御子神(みこがみ)を熊野詣(もうで)の道にまつり,九十九王子と称した。

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世界大百科事典 第2版の解説

おうじしんこう【王子信仰】

神が貴い児童の姿で顕現するという信仰。多くは古来の大社の内部に神が分出し,親子または主人と眷属(けんぞく)との関係に見たてられるため,若宮信仰と共通する点も多い。こうした現象が起こるのは,信仰の固定化を破って,あらたに巫女の活動が生じ,時人を覚醒させる託宣が下されたことを意味する。これが早くかつ顕著に現れた例は,熊野三所権現の場合であり,平安末期には代表的な形である五所王子(若王子,禅師宮,聖宮,児宮,子守宮)の名がみられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

王子信仰
おうじしんこう

王子(童子)たる神に対する信仰。神が御子神(みこがみ)また若宮とよばれる形で示現するという信仰も含めていう。祇園(ぎおん)社、日吉(ひえ)社の八王子権現(はちおうじごんげん)や、熊野の若一王子(にゃくいちおうじ)権現などが有名で、祇園信仰、日吉信仰、熊野信仰とともに全国に広がった。なかの熊野の王子信仰は、京都から熊野への途次に多く王子社が祀(まつ)られ、それらを九十九王子とよんだが、藤原定家(ていか)の旅行記『熊野御幸記(ごこうき)』には「大概その数九十九あるがごとし」とみえる。その祭神は熊野大神(伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉尊(いざなみのみこと))の御子といわれ若王子とよび、とくに天照大神(あまてらすおおみかみ)を若一王子と称し信仰した。現在、京都市下京区にある若一神社は、平家一族の全盛時代に造営された西八条の邸内に勧請(かんじょう)されたものであり、京都御所の正東にあたるもと永観堂(えいかんどう)(禅林寺)の鎮守若王子神社は永暦(えいりゃく)年間(1160~61)に後白河(ごしらかわ)法皇の勧請によるものである。[菟田俊彦]

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