コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

生理学的心理学 せいりがくてきしんりがく physiological psychology

2件 の用語解説(生理学的心理学の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

せいりがくてきしんりがく【生理学的心理学 physiological psychology】

心理学的現象と生理学的機構の対応関係を研究する学問であり,19世紀後半の精神物理学実験心理学の確立とともに始まった。ブントはその主著に〈生理学的心理学〉の名を冠した。今日では生理学的心理学はおおまかに心理生理学生理心理学に分けられるとする見方がある。前者は不安や恐怖などの心理的現象を皮膚電気反射,脳波,筋電図,心電図などで調べたりするものであり,後者は薬物投与や脳への刺激によって心理的現象がどう変わるかをみるものである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生理学的心理学
せいりがくてきしんりがく
physiological psychology

ブント以来となえられてきた名称で、生理学的方法を用い、生理学的知識に基礎を置く心理学。生理学的方法と知識の進歩によって生理学的心理学の内容も大きく変化し、実験心理学との区別も明確になった。とくに神経生理学における電気生理学的方法(動物の脳に挿入された微小電極による電気刺激)の成果が、現在広く取り入れられている。生理学的方法には、大脳損傷や薬物の投与などの生理学的条件の統制と脳波、皮膚電気反射、神経インパルスimpulseなどの生理学的な指標の記録とが含まれる。生理学的心理学と対照的なのは心理学的生理学で、これは生理学の知識とは直接に関係せず、心理学的事象を説明するために生理学的仮説をつくる(たとえば、ケーラーKhlerやヘッブHebbの生理的仮説)。生理学的心理学は現在、神経科学と総称される隣接総合科学のなかで行動に重点を置く一部門となっている。[今井省吾]
『今村護郎編『講座心理学14 生理学的心理学』(1970・東京大学出版会)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

生理学的心理学の関連キーワード異常心理学一般心理学カバニス個人心理学実験心理学精神物理学ブント栄養生理学生理学的反応生理学的装蹄 (physiological shoeing)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

生理学的心理学の関連情報