日本大百科全書(ニッポニカ) 「産業投資特別会計」の意味・わかりやすい解説
産業投資特別会計
さんぎょうとうしとくべつかいけい
特別会計の一つであり、民間から集めた資金や一般会計からの出資金などをもとに融資活動を行うために設けられていた融資特別会計。2008年度(平成20)に財政融資資金特別会計と統合されて財政投融資特別会計となった。
産業投資特別会計は、経済の再建、産業の開発、貿易の振興を目的として、国の財政資金をもって投資(出資および貸付)を行うために、1953年(昭和28)に設置された。その前身は1949年に創設された米国対日援助見返資金特別会計であり、これからの承継資産の2294億円と一般会計からの承継資産の1187億円を資本として、産業投資特別会計は発足をみたが、その後、経済援助資金特別会計などの資産も承継していた。
[林 正寿]