甲西[町](読み)こうさい

百科事典マイペディア 「甲西[町]」の意味・わかりやすい解説

甲西[町]【こうさい】

山梨県中巨摩(なかこま)郡,甲府盆地西部の旧町。米作,モモ・ブドウスモモ栽培が盛んで,湿地では排水工事の完了後トマト,キュウリなどの近郊野菜栽培も普及。国道52号線沿いに中心商店街が発達する。2003年4月,八田村白根町,芦安村,若草町,櫛形町と合併して南アルプス市となる。16.29km2。1万3216人(2000)。

甲西[町]【こうせい】

滋賀県南部,甲賀(こうか)郡の旧町。中部野洲(やす)川流域は米作と花木栽培の農業地であるが,草津線,国道1号線沿いに工場住宅団地が進出している。岩根善水寺がある。2004年10月甲賀郡石部町と合併し市制湖南市となる。57.16km2。4万1220人(2003)。
→関連項目檜物荘

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世界大百科事典 第2版 「甲西[町]」の意味・わかりやすい解説

こうさい【甲西[町]】

山梨県中西部,中巨摩(なかこま)郡の町。人口1万2791(1995)。甲府盆地南西端に位置し,東部富士川が南流する。西部の山地から発する河川上流からの土砂の流出によって天井川となり,しばしば水害を起こしてきたが,近年河川改修工事が進み,水害は減少した。稲作・養蚕主体の農業経営から,キュウリ,トマトの促成栽培やブドウ,スモモ,桃の果樹栽培へと転換し,多くは京浜方面へ出荷されている。国道52号線が走る東側に工業団地が造成され,繊維をはじめ各種の工場が進出している。

こうせい【甲西[町]】

滋賀県南部,甲賀郡の町。人口3万9588(1995)。北部と南部は丘陵地,中央部を野洲川が北西流し,沿岸に水田が広がる。川沿いに国道1号線とJR草津線が走る。製造業従事者が50%を超え,北東部の湖南工業団地を中心に内陸工業地域として発展している。国道1号線沿いも工場進出が著しく,さらに北東部の丘陵地では大規模な住宅地開発が行われ,人口が急増している。岩根の善水寺本堂は室町初期の建築で国宝,菩提寺の廃少菩提寺石多宝塔および石仏は国の史跡に指定されている。

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世界大百科事典内の甲西[町]の言及

【檜物荘】より

…近江国甲賀郡(現,滋賀県甲賀郡甲西町一帯)の荘園。野洲(やす)川流域に位置する平安期からの摂関家領。…

※「甲西[町]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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