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町人考見録 ちょうにんこうけんろく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

町人考見録
ちょうにんこうけんろく

江戸時代中期の豪商三井高房の編著。享保 13 (1728) 年に完成された町人の家訓書。初め3巻であったが,のち1巻追加。三井家3代目の高房が父高平の口述をもとに筆録したもの。三井家の存続,繁栄をはかることを目的として書かれた。

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百科事典マイペディアの解説

町人考見録【ちょうにんこうけんろく】

三井高房編著。享保年間(1716年―1736年)の後期に成立。京都の40数軒の豪商の繁栄・没落過程を記し,子孫に三井家経営の心得を示す。4冊本もあるが,本来3冊本の写本が流布した。
→関連項目三井八郎右衛門

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうにんこうけんろく【町人考見録】

1730年前後(享保期後半)の成立。北三井家代高房が重役手代中西宗助の勧めにより,父高平から同人70年来の町人盛衰の見聞記事(17世紀中期以降の京都商人の隆替事例)の書き下しを得,これに序跋を加えたもの。三井家でも家訓として伝存したものではなく,いわば家訓の資料編的性格をもち,一般にも伝写流布した。後の竄入(さんにゆう)部分を加えた4冊本もあるが,本来3冊本の写本として流布した。《日本経済大典》などに所収。

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大辞林 第三版の解説

ちょうにんこうけんろく【町人考見録】

家訓書。三巻、追加一巻。三井高房著。1728年成立。三井家の家憲を具体的に子孫に示すため、没落した京都町人の例をあげて、町人の心得を説いたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

町人考見録
ちょうにんこうけんろく

江戸中期の商人で三井(みつい)本家高利(たかとし)の孫の三井高房(たかふさ)(1684―1748)が、番頭の中西宗助の助力を受けて子孫のために残した教訓書。3巻。1728年(享保13)から33年の間に成立した。諸都市の有力町人の盛衰の実例を分析し、没落の原因を大名貸(だいみょうがし)、不用意な金融の拡大や奢(おご)り、女色や遊芸への深入りなどに求め、繁栄の条件として町人は「仁義」と「算用」の均衡を保ち、倹約を重んじ家業に精励することを強調する。高房は、町人の前記のような心構えを「町人心」「商人心」として自覚したが、同書は近世町人のあり方の特色をうかがうための重要な書物である。[今井 淳]
『中村幸彦編『日本思想大系 59 近世町人思想』(1975・岩波書店) ▽三井高陽著『町人思想と町人考見録』(日本放送出版協会・ラジオ新書)』

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世界大百科事典内の町人考見録の言及

【家訓】より

… 商家における家訓の作成が目だってくるのは,幕藩制的身分社会が固定化した18世紀前半以後のことである。17世紀後半の〈元禄の繁栄〉といわれる経済成長期に経営を拡大した三井・鴻池・住友家などの富商は,その後の停滞期にはいった享保期(1716‐36)に従前の家訓を集大成した家法の制定を行っており,このような新興商人の台頭のかげで倒産していった多くの京都富商の事例を列記した三井高房の《町人考見録》なども,一種の家訓の意味をもつものといえる。したがって当時の大商家にあっては,伸長期の経営の多角化・拡大から転じて,保守的な経営の安定が意図され,家訓も単なる生活規範や経営理念を抽象的に説くものではなく,家産の分散を防止する相続法,経営の管理組織・運営法の規定など,家政と営業の全般に対する支配を強固にするための〈家法〉としての性格をもつものに展開された。…

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