異常乾燥(読み)イジョウカンソウ

デジタル大辞泉 「異常乾燥」の意味・読み・例文・類語

いじょう‐かんそう〔イジヤウカンサウ〕【異常乾燥】

空気が異常に乾燥すること。注意報は、実効湿度も小さく、火災危険が大きいときに出される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「異常乾燥」の意味・わかりやすい解説

異常乾燥
いじょうかんそう

はっきりした定義はないが、非常に乾燥した晴天数日続き、火災などが起こりやすくなった場合をいう。異常乾燥が20日以上続くと干魃(かんばつ)となる。これは、日本のような天候の所でいえることで、砂漠やその周辺半乾燥地帯ではそのような状態がむしろ常態であるから、けっして異常とはいえない。すなわち、異常であるかないかは、その地域の平均的な気候状態と相対的に決められることである。

根本順吉青木 孝]

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百科事典マイペディア 「異常乾燥」の意味・わかりやすい解説

異常乾燥【いじょうかんそう】

日本での空気の湿度日中は50〜60%,夜間から早朝80〜90%が普通だが,乾燥時には20〜10%以下にもなる。一方木材の乾燥の程度はその日の湿度だけでなく,それに先だつ何日かの湿度の影響を受けるので,湿度の時間的経過を考慮に入れて計算する実効湿度で定める。異常乾燥とは天気のよい日が長く続き,湿度ばかりでなく実効湿度も小さくなった状態。失火が大火事を招きやすく,水利や農作物の生理にも障害を招きやすい。乾燥注意報や火災警報が発せられることもある。
→関連項目火災警報

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