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真行草 シンギョウソウ

世界大百科事典 第2版の解説

しんぎょうそう【真行草】

書道の書体の類型を示す言葉。さらに日本人の美意識の表現として広く用いられた言葉である。中国の東晋時代に書道の基礎を作った王羲之によって,古代の篆書(てんしよ)・隷書(れいしよ)に対して真(楷書)・行・草の三体が確立したといわれ,日本では奈良時代後期の《正倉院献物帳》に王羲之の書として真行草の文字が見える。書道の普及とともに,最も格式の高く整った真と,その対極に位置する最も破格の草,その中間項の行を,3段階の様式表現の用語として,書道以外のさまざまのジャンルでも用いるようになった。

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大辞林 第三版の解説

しんぎょうそう【真行草】

漢字書体の、真書(楷書)・行書・草書のこと。
華道・庭園・俳諧・日本泳法などの、三つの格。「真」は正格もしくは基本形、「草」はその変形した優雅な形、「行」はその中間。

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世界大百科事典内の真行草の言及

【狩野元信】より

…障壁画の場合は工房による共同制作が有効なものであって,石山本願寺の記録には子の松栄をはじめとする数人の名が見いだせ,大徳寺大仙院や妙心寺霊雲院の障壁画は,元信以外に弟の之信など数人が参加していると考えられている。中国画を手本として描いた筆様というそれまでの方法に対して,狩野派独自のスタイルである真・行・草の画体を作り上げたことも重要で,これによって大量の障壁画に共同してあたれるようになった。題材は山水,人物,花鳥のすべてにわたり,正信の手がけなかった絵巻物も描いている。…

※「真行草」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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