精選版 日本国語大辞典 「着付」の意味・読み・例文・類語
き‐つけ【着付】
- 〘 名詞 〙
- ① 着慣れていること。また、その衣服。
- ② 衣服を着たぐあい。着こなすこと。着こなし。また、人に衣服をきちんと着せてやること。
- ③ 衣装。着物。特に、近世、寛政(一七八九‐一八〇一)から天保(一八三〇‐四四)へかけての流行語。
- [初出の実例]「ト此内大五郎着附の上に白き上わばりをきて」(出典:歌舞伎・七月二八曙(1773)上)
- ④ 能楽の衣装で、狩衣、長絹、唐織、水衣(みずごろも)などの下に着る小袖のこと。摺箔(すりはく)、白練(しろねり)、白綾、熨斗目(のしめ)、厚板(あついた)などをいう。
- ⑤ 歌舞伎で、俳優の着る衣装のうち、上着のこと。
- [初出の実例]「ト此時橋懸りより彌五右衛門、きつけ野袴羽織」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)三)