ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャラ」の意味・わかりやすい解説
シャラ
Charrat, Janine
[没]2017.8.29. パリ
フランスの振付師。1937年映画『白鳥の死』の主人公を演じ世界に知られたが,1940年頃から振付師としてデビューし,天才といわれた。バレエ・デ・シャンゼリゼのためにイーゴリ・ストラビンスキー作曲『カルタ遊び』Jeu de Cartes(1945)を振り付けて地位を確立した。またローラン・プチの援助でリサイタルを開き,『オルフェオとユーリディス』(1945)を発表した。モンテカルロ・バレエ団を経て,ベルリン・オペラ座の振付師となり,1951年自身のバレエ団,ジャニーヌ・シャラ・バレエ団(1955バレエ・ド・フランスに改名)を組織した。ジャン・ジュネと協力してつくった『アダム・ミロワール』Adam Mirroir(1948)や『コンチェルト・ド・グリーグ』Concerto de Grieg(1951),『海藻』Les Algues(1953),『ヘラクレス』Héraklès(1953)は有名である。1959年訪日。1973年レジオン・ドヌール勲章を受章。1980年以後,ジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センターのディレクターを務めた。
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