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硫酸化油 りゅうさんかゆturkey red oil; sulfonated oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硫酸化油
りゅうさんかゆ
turkey red oil; sulfonated oil

ロート油ともいう。ひまし油オリーブ油綿実油魚油大豆油などに濃硫酸を 35℃以下で作用させ,未反応の硫酸を洗い去ったのちアルカリで中和したもの。黄色ないし褐色の粘稠な液体。水に対する溶解度,表面活性,耐硬水性,浸透力,乳化力などがすぐれているうえに安価なので,農薬繊維工業染色工業皮革工業金属工業などで多く使われる。

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デジタル大辞泉の解説

りゅうさんか‐ゆ〔リウサンクワ‐〕【硫酸化油】

ひまし油などの脂肪油を濃硫酸と反応させ、水酸化ナトリウムアンモニアなどのアルカリ性水溶液で中和したもの。19世紀半ば、オスマン帝国時代の赤色の天然染料トルコ赤染色助剤として利用されたため、トルコ赤油、ロート油ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硫酸化油
りゅうさんかゆ
sulfonated oil

19世紀の中ごろに、赤色の天然染料であったトルコ赤(アリザリン)によるまだら染めを防ぎ、均一な染色を得るために用いられた薬剤。そのため別名をトルコ赤油あるいはロート油とよばれている。初めはオリーブ油を硫酸で処理したものが用いられたが、1875年ごろひまし油の硫酸化油が現れてから主流はそれにかわった。1928年以降に新しいいくつかの合成界面活性剤が登場するまでは、せっけんを除いての唯一の界面活性剤として長い間繊維工業で用いられてきた。現在でも酸性染料の染色助剤として用いられており、このほか農薬の乳化剤、分散剤、あるいは植物を用いた皮革のなめし助剤に用いられている。[早野茂夫]

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世界大百科事典内の硫酸化油の言及

【ロート油】より

…脂肪油とくにヒマシ油などを硫酸処理して得る界面活性剤の一種。硫酸化油sulfonated oilともいう。ロート油の製造は,ヒマシ油,オリーブ油,綿実油,ナタネ油,ぬか油またはオレイン酸などを原料とし,通常35℃以下で濃硫酸を反応させる。…

※「硫酸化油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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