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神の使い かみのつかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神の使い
かみのつかい

神のみさき使わしめなどともいい,神が人間に意志を示す際にその媒介の役割を果すものをいう。獣類である場合が多く,たとえば稲荷のきつね,山王のさる,水神のへび,三峰神社のおおかみ,春日神社のしかなどはよく知られている。その他,阿蘇神社なまず虚空蔵あわびなど魚介である例もある。神の使い鳥類や魚などが現れると何かの予言,予兆だと信じられ,巫女などを通じて神の託宣を聞こうとした。また,人間が神憑りになって神の使いと称する場合も多く,新興宗教教祖の多くに神の使いとしての自覚が認められる。

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大辞林 第三版の解説

かみのつかい【神の使い】

神が召し使うといわれる種々の動物。日吉ひえ神社の猿、八幡の鳩、稲荷いなりの狐、春日かすがの鹿、熊野の烏、北野の牛、大黒天の鼠、弁才天の蛇など。神のつかわしめ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神の使い
かみのつかい

神社に祀(まつ)られている祭神の使者と考えられている特定の鳥獣のこと。神のつかわしめ、神のみさきなどともよばれる。神社の縁起で祭神と深いかかわりをもつ動物がとくに神聖とされる。伊勢(いせ)のニワトリ、日吉(ひえ)のサル、稲荷(いなり)のキツネ、春日(かすが)や鹿島(かしま)・厳島(いつくしま)のシカ、北野のウシ、大神(みわ)のヘビ、八幡(はちまん)のハトなどは古来よく知られている。これらの動物は、祭神の眷属(けんぞく)や使いとされ、神意を伝えたり吉凶を告げることがあると信じられている。動物を神の使いとする思想は『古事記』中巻の伊服岐(いぶき)の白猪(しろい)伝説や、『日本書紀』景行(けいこう)紀の大蛇(おろち)伝説などにうかがわれるように、かなり古い時代から存した。ただし、キツネやサルやヘビそしてカラスなどは、特定の祭神の使いということとは別に、霊獣、霊鳥として古くから神聖視されてきた動物であり、今日でも広い地域で、それに基づいた信仰や俗信をみることができる。[佐々木勝]

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世界大百科事典内の神の使いの言及

【天使】より

…その起源は旧約および新約聖書にしばしば登場する〈主(神)の使い〉であり,ヘブライ語ではmal’āḵという。たとえば,アブラハムがその子イサクをいけにえとして献げようとしたときに主の使いが介入し(《創世記》22:11~18),ヤコブは夢で神の使いたちがはしごを上り下りしているのを見(同28:12),モーセは燃える柴の中に現れた主の使いと出会う(《出エジプト記》3:2)。紅海を渡り,荒野を旅するイスラエルの民を導き,守護するのも神の使い(同14:19,23:20)であり,宣教の開始に先立って荒野での試練を終えたイエスのもとに来て仕えたのも神の使いたちであるとされている(《マタイによる福音書》4:11)。…

※「神の使い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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