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禁秘抄 きんぴしょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

禁秘抄
きんぴしょう

禁中 (宮中) の故実や作法を記した書。順徳天皇著。2巻または3巻。承久3 (1221) 年頃成立。『順徳院御抄』『建暦御記』『禁中抄』ともいう。記事は,賢所 (かしこどころ) ,宝物,清涼殿,紫宸殿,天皇の毎日毎月の行事,朝儀,食事,装束,仏神事,殿上地下の侍臣,女官,御持僧,祈祷など諸事にわたっている。諸処に新儀の誤りを指摘し,旧儀の廃絶を嘆いているところに天皇の有職 (ゆうそく) ぶりを知ることができる。『群書類従』所収。

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デジタル大辞泉の解説

きんぴしょう〔キンピセウ〕【禁秘抄】

鎌倉時代の有職故実(ゆうそくこじつ)書。3巻。順徳天皇著。承久3年(1221)ごろ成立。宮中の行事・故実・制度などを漢文で解説したもの。禁中抄。建暦御記。順徳院御抄。

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百科事典マイペディアの解説

禁秘抄【きんぴしょう】

《禁中抄》《建暦(けんりゃく)御記》とも。1219年―1221年ころ順徳(じゅんとく)天皇が著した有職故実(ゆうそくこじつ)の書。宮中の毎日恒例の次第,臨時の大事など天皇として必要な故実が記されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんぴしょう【禁秘抄】

順徳天皇が著した有職書。2巻あるいは3巻。成立年代は数説あり一定しないが,和田英松によれば1219‐21年(承久1‐3)。《禁中抄》《建暦御記》ともいう。宮中の毎日恒例の次第,毎日事,臨時の大事,賢所,清涼殿のことから蔵人,殿上人,女官,勅書,宣命,改元といった天皇として必要な故実を記す。《群書類従》《列聖全集》《皇学叢書》に所収。【清田 善樹】

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大辞林 第三版の解説

きんぴしょう【禁秘抄】

有職故実書。三巻。順徳天皇著。1221年頃成立。禁中の行事・故実・作法などを詳記したもの。禁秘御抄。禁中抄。順徳院御抄。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

禁秘抄
きんぴしょう

順徳(じゅんとく)天皇著。2巻または3巻。もともと定まった書名はなく『順徳院御抄』『建暦(けんりゃく)御記』『禁中抄』などとよばれ、南北朝時代から現在の書名になった。内容は、賢所(かしこどころ)以下約90項目にわたる禁中の故実作法を、多数の古典籍を引いて漢文で解説したもの。1221年(承久3)御子仲恭(ちゅうきょう)天皇のために書かれたものか。平安から鎌倉時代初期の宮廷を知る絶好の史料として古来重んじられ、写本も多く、刊本も慶安(けいあん)刊本、『群書類従』所収本などがある。註釈(ちゅうしゃく)書には、江戸時代の公卿(くぎょう)滋野井公麗(しげのいきんかず)の『禁秘抄階梯(かいてい)』(1776刊)などがある。[今江廣道]

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世界大百科事典内の禁秘抄の言及

【禁中並公家諸法度】より

…第1条の〈学問〉も天皇家の先例に関する知識という意味であって,これを現代の〈学問〉と同義と考えるのは誤解である。また第1条自体が,13世紀順徳天皇が皇嗣のために天皇の日常身辺に関するタブーと先例を解説した《禁秘抄》の一節のまる写しであり,家康が天皇に期待したのは,こうした知識に従って宗教的世界の統率者としての身辺を維持し,自然の運行と国土の安寧とを取りもつ役割であったことが示されている。【高木 昭作】。…

※「禁秘抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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