出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
江戸中期の女流俳人。姓は小川か。名はあき。別号菊后亭(きくごてい)。江戸の人。生家は老舗(しにせ)の菓子屋。結婚して古手屋(古着・古物商)、けんどん屋(一膳飯屋(いちぜんめしや))を営み、晩年には俳諧(はいかい)の点者(作品に評点を加えて謝礼をとる人)として生活をたてた。夫も俳諧をたしなみ、夫婦ともに其角(きかく)に学んだ。13歳のとき上野清水堂(きよみずどう)裏の桜を見て、「井戸端の桜あぶなし酒の酔」と詠んだといわれ、その桜は秋色桜とよばれている。長男、次男もそれぞれ林鳥(りんちょう)、紫万(しまん)と号して俳諧をたしなんだ。享保(きょうほう)10年4月15日没。
雉子(きじ)の尾のやさしくさはる菫(すみれ)かな
[山下一海]
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...