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秦野盆地 はだのぼんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

秦野盆地
はだのぼんち

神奈川県西部にある盆地。陥没盆地で,北の丹沢山地,南の大磯丘陵とは,いずれも断層崖で境される。盆地床は金目川の上流にあたる水無川,葛葉川によって形成された扇状地で,標高 80~350m。土壌は水はけがよく,野菜,花卉栽培が行われる。扇端部は湧水が豊富で,秦野市の中心市街地が広がる。近年は工場が進出。

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世界大百科事典 第2版の解説

はだのぼんち【秦野盆地】

神奈川県中西部,丹沢山地の南麓にある陥没性盆地。東西約7km,南北約4km。北縁は丹沢山地の山麓斜面が盆地床の堆積物下に不規則に没して直線的ではないが,南縁は渋沢断層によって南に続く大磯丘陵とは明瞭に区別される。丹沢山地から流出する河川には,東から金目(かなめ)川,葛葉(くずは)川,水無(みずなし)川,四十八瀬川の4川があるが,秦野盆地の大部分はこれらの河川によって形成された複合扇状地で,表面は関東ローム層におおわれている。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔神奈川県〕秦野盆地(はだのぼんち)


神奈川県南西部、丹沢(たんざわ)山地の南側にある陥没性盆地。南は断層を隔てて大磯(おおいそ)丘陵に接する。盆地内を金目(かなめ)川・水無(みずなし)川・葛葉(くずは)川が南東流し、西縁を流れる四十八瀬(しじゅうはっせ)川は酒匂(さかわ)川に注ぐ。水無川のつくる扇状地の扇端では豊富な湧水(ゆうすい)がみられる。江戸時代から葉タバコ栽培で全国的に知られた。現在、カーネーションなどの花卉(かき)栽培が盛ん。湧水は酒造業に利用される。東名高速道路が通じ、小田急線で東京方面への通勤圏内にあり、都市化・宅地化が顕著。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秦野盆地
はだのぼんち

神奈川県の南西部にある内陸盆地。地質時代の新第三紀におこった褶曲(しゅうきょく)、断層運動に伴ってできた陥没盆地で、北にそびえる丹沢(たんざわ)山地と南の大磯(おおいそ)丘陵との地形上の境界はともに断層崖(がい)となっている。陥没後、盆地底に水無(みずなし)川の堆積(たいせき)作用が行われて扇状地ができ、秦野の市街地付近に豊富な扇端湧水(ゆうすい)がみられ、都市用水のほか、特産の酒造用水にも使われている。全国的に知られるタバコ栽培は江戸時代後期から盛んになり、国分(こくぶ)葉(鹿児島)、水府(すいふ)葉(茨城)とともに名葉の名が高かった。明治以後はそれにラッカセイが加えられ、近年はカーネーションやミカンの産出でも知られる。近年盆地中央部を中心に、工場の進出や京浜通勤者向けの住宅地化が目だっている。[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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