穴蔵・穴倉(読み)あなぐら

精選版 日本国語大辞典 「穴蔵・穴倉」の意味・読み・例文・類語

あな‐ぐら【穴蔵・穴倉】

〘名〙
地下に穴を掘り、木または石で囲んだ蔵。江戸では、大きい箱を地中に埋めて造った。物を貯蔵するのに用い、特に火災の場合に財宝、証文類を入れる。
親長卿記‐文明一〇年(1478)一二月二五日「今夜有火事、〈略〉及予近辺、具足等収納穴蔵畢」
地下室。また、寒地で冬季藁仕事などする、地下に掘った仕事場
三四郎(1908)〈夏目漱石〉二「穴倉(アナグラ)だから比較的涼しい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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