翻訳|precision
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
計測器または測定法の正確さと精密さを含めた総合的なよさをいい,制御または加工機器,方法に適用することもある。計測器の表す値(表示値),あるいは測定によって得られる値(測定値)にはさまざまな誤差が含まれるため,真の値を厳密に正しく求めることは困難である。一定条件下で測定を繰り返したとき,表示値あるいは測定値はある分布に従ったばらつきを示し,またその分布の平均値も真の値に対して多少の偏りをもつのがふつうである。正確さは偏りの小さい程度,精密さはばらつきの小さい程度を表し,精度はそれらを総合した正しい値を与える能力を意味している。ただし化学分析など一部の分野では精密さのことを精度と呼ぶ慣行がある。精度の表示には偏りとばらつきの限界の推定値を加え合わせた値(通常はそれぞれの2乗の和の平方根),またはその測定値に対する比が用いられる。
→トレーサビリティ
執筆者:飯塚 幸三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
物差しや計器、測定方法や測定結果の正確さで、数値で表される度合い。精度の表し方にはいろいろあって、分野により異なる。物差しの精度は普通、その物差しで読み取れる最小の値で表すが、物差しで物の長さを計るときの精度は測定値の偏りを用い、その偏りが小さい程度を正確さという。計器などの場合は、一定の条件のもとでその計器を用いて測定をしたときに、避けられない誤差の最大値を用いる。この場合、精度を数量的に表すのに、最大誤差の値を用いる場合と、その測定される量に対する百分率を用いる場合とがある。同一製品の多数個の測定または同一物や事象の多数回測定の精度は、統計的に求めた標準偏差を用いて表す。
計測学においては日本工業規格(JIS(ジス))「計測用語:JIS Z 8103」で、精度(accuracy)を「測定結果の正確さと精密さを含めた、測定量の真の値との一致の度合い」と定義し、正確さを「かたよりの小さい程度」、精密さを「ばらつきの小さい程度」としている。一方、統計用語では精度を、ばらつきの程度を表すprecisionの意味で採用している。
[小泉袈裟勝・今井秀孝]
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