コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

系統樹 けいとうじゅ phylogenic tree; dendrogram

6件 の用語解説(系統樹の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

系統樹
けいとうじゅ
phylogenic tree; dendrogram

生物諸群間の進化,系統関係を系図状に図示したもの。樹木のような形になるので,E.ヘッケルにより名づけられた。枝の分れ目が明瞭なものが常に知られているとはかぎらない。適応系列と階段系列と,真の血縁系列とを十分区別するよう努力しなければ,正しい系統樹は得られない。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

けいとう‐じゅ【系統樹】

生物を相互の類縁関係をもとに配列し、枝分かれした樹木のような形で示したもの。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

系統樹【けいとうじゅ】

生物進化の道筋を,樹木の枝分れにたとえて表した図。種子から発生した樹木が生長するにつれて枝を生じるように,生物もある原始生物から始まって,進化が進むにつれて多くの生物群に分化してきたと考える。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

けいとうじゅ【系統樹 genealogical tree】

生物が進化してきた道を図示したもの。進化論以前には,生物学者は現在生存している生物のみを考えればよかったので,地球上の生物についてまず種を明らかにし,似かよった種を集めて種々の分類群taxonにまとめていった。つまり種の上に属,科,目,綱,門などを,また種の下に亜種や変種や品種などの分類群をつくったのである。しかしこれだけでは,これらの分類群が互いにどのような関係をもっているか明らかにならないので,なんらかの形でそれを表示する必要が生じた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

けいとうじゅ【系統樹】

生物相互の類縁関係を樹木状に模式化したもの。すべての生物群は共通の祖先から由来したという考えに基づく。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

系統樹
けいとうじゅ

動物や植物の種々の類の間の類縁関係を、推定される進化の道筋に従って、枝分れした樹木の形をまねて表示したもの。現在、地球上には多種多様な動物や植物が生存しているが、それらは太古の時代に出現した原始生物から進化してきたものと考えられている。その道筋では数多くの生物が現れては絶滅し、その一部のものから分化して種々の生物が現れるということが繰り返されてきたことであろう。現存の生物はこのようにして進化した分枝の生き残りの末端にあたることになる。したがって、人間が猿から進化したというような表現は、現存している猿類から人間が進化してきたのではなく、両者が共通の祖先から分かれて進化したというほうが適当である。鳥類が爬虫(はちゅう)類から進化したといわれるのもこれと同様で、現在のヘビやトカゲが進化し変形して鳥になったわけではなく、どちらとも異なる共通の祖先から別々に進化してきたと考えられる。
 系統樹はこのような進化の過程を多数の枝分れをもつ樹木の形に例え、もとの幹から太い枝、小枝へ、さらに細い枝へ分かれるように、門(もん)から綱(こう)、目(もく)、さらに科へと分かれる形で、各生物群の間の類縁関係を表している。系統樹を作成するには、形態、発生学・古生物学などの知識を総合することが必要であるが、とくに化石は、過去に生存していた生物の形態を知り、類縁を探ることができるので重要である。多くの化石が得られ、時代とともに生物の進化するようすがわかる生物群(たとえば脊椎(せきつい)動物)では、ほぼ完全な系統樹がつくられ、主要な動物群の系統的な位置も形態や発生の比較によってだいたいにおいて定まっている。しかし、いわゆる下等動物とか下等植物とよばれるような生物群では、類縁を示すような祖先型の化石がごく一部しか知られておらず、比較できる特徴も少ないので、相互関係の不明なものが多く、この面ではいまだに不安定である。ただ近年、原核性生物の化石が先カンブリア紀から発見されたことは注目される。
 近年、集団遺伝学と分子生物学の発展に伴って、相同タンパク質のアミノ酸配列の比較によって、異なった生物の間の系統上の距離を計算し、これに基づいて系統樹をつくることが試みられている。今後さらに多くの生物について比較されれば、従来の系統樹の不明確な部分が改良されることになるであろう。
 初めて系統樹をつくったのは1776年ドイツの博物学者パラスP. S. Pallas(1741―1811)であるというが、動物では新ヘッケル派によるものが広く用いられており、植物ではエングラーの分類を基本としたものが一般的である。[中根猛彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の系統樹の言及

【木】より

…生命の樹と向かいあう動物のモティーフは,イスラム文化を通して中世ヨーロッパおよびアジアにひろく伝播(でんぱ)した。生命の樹
[元祖的イメージ――系統樹]
 生命の樹のイメージは,民族または家族の神秘的根源の象徴となる。多くの民族において,木は元祖である父または母と同一視される。…

※「系統樹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

系統樹の関連キーワード進化系統分類学退行的進化オルソゲネシス分子進化学進化心理学凍結曲線進化上昇の法則進化相関の法則定向進化の法則

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

系統樹の関連情報