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細み ホソミ

4件 の用語解説(細みの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ほそ‐み【細み】

蕉風俳諧の根本理念の一。作者の心が対象にかすかに深く入り込んでとらえる美、およびそれが繊細微妙に表現される句境。→寂(さび)撓(しおり)軽み

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

ほそみ【細み】

蕉風俳諧の美的理念の一。作者の心が対象の微妙な生命の急所にしみとおってゆき,そこに風雅の伝統の細き一筋を感得すること,およびその感得したものを句ににないこむ気味合いをいう。去来は〈細みは便りなき句にあらず。……細みは句意にあり〉(《去来抄》)といい,芭蕉が路通の〈鳥共も寝入てゐるか余吾(よご)の海〉という句を〈此句細みあり〉と評したと伝えている。早く中世においては俊成などが〈心深し〉〈心細し〉という評語をしきりに用い,作者の思い入る心の深さ,細さを称美しているが,連歌でも心敬がこれを承けて〈秀逸と侍ればとて,あながちに別の事にあらず。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ほそみ【細み】

蕉風俳諧の根本理念の一。句に詠む対象に対する作者の深く細やかな心の働き。また、その心のはたらきにより表現された俳諧性を伴った繊細な情趣。 → かるみさびしおり

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

細み
ほそみ

芭蕉俳諧(ばしょうはいかい)の美的理念。「さび」の類縁美の一つ。歌論、連歌(れんが)論における「細し」の美と関係がある。藤原俊成(しゅんぜい)、心敬(しんけい)は、心の「細し」を志向し、藤原定家、二条良基(よしもと)は、姿の「細し」を志向した。芭蕉の「細み」は、心と姿の両方を止揚した美である。芭蕉の弟子たちのなかで、「細み」をもっとも熱心に説いたのは許六(きょりく)であるが、その許六の「細み」論を総合すると、「細み」とは、「閑寂」と絡み合った「悲しび」を、繊細な心で味わい、繊細微妙に表現することをいったようである。従来、対象を把握する心の動きのみが注目されてきたが、心の色合い(悲しび)も、また「細み」の重要な要素である。芭蕉は、路通(ろつう)の「鳥共も寝入(ねいり)て居(ゐ)るかよごの海」の句を、「此(この)句細みあり」(去来抄)と評している。[復本一郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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