出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
発熱、激しい頭痛、
乳幼児によく起こりますが、年齢によって起因菌が異なります。3カ月未満では大腸菌、B群
発病は急性発症で、激しい頭痛、悪寒、発熱(38~40℃)とともに
血液検査で赤沈の亢進、白血球増加を示します。また、腰椎
髄液から菌が証明されれば診断は確定的であり、まず髄液
急性期には発熱、激しい頭痛に悩まされることが多く、適切な抗菌薬の投与が望まれます。体温、脈拍、血圧、呼吸などのバイタルサインの監視が行われ、鎮痛・解熱薬も投与されます。
治療には、主要起炎菌のペニシリン耐性肺炎球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などが増えているため、第3世代セフェム系抗菌薬セフトリアキソン+バンコマイシン、あるいはカルバペネム系抗菌薬(パニペネム・ベタミプロン)が用いられています。併せて抗菌薬の投与直前の副腎皮質ステロイド薬の併用が推奨されます。
このほか、脳圧降下薬(グリセロール、マンニトール)、抗けいれん薬、鎮痛・解熱薬の投与が行われます。
急性発症で、発熱、激しい頭痛、悪寒などがみられる場合には、この病気が疑われます。緊急に神経内科、内科、小児科を受診し、入院も考慮しなければいけません。
庄司 紘史
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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