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経済と社会 けいざいとしゃかいWirtschaft und Gesellschaft

世界大百科事典 第2版の解説

けいざいとしゃかい【経済と社会 Wirtschaft und Gesellschaft】

《宗教社会学論集Gesammelte Aufsätze zur Religionssoziologie》とならぶM.ウェーバーの主著の一つ。彼が編集した《社会経済学講座Grundriss der Sozialökonomik》の基礎理論をなす1巻として構想されたが,生前に完成せず,遺稿が彼のプランに即して整理・編集され,1922年にようやく公刊された。死後編纂された書物に特有の問題が存在するが(たとえば,編集方針の変更により第3版と第4版とでは章別編成が大きく異なる),本書が彼の〈社会学的〉業績の集大成であることは疑いえない。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

経済と社会
けいざいとしゃかい
Wirtschaft und Gesellschaft

マックス・ウェーバーの主著。元来は、1909年にウェーバーが編集の全責任をもって引き受けた『社会経済学講座』Grundriss der Sozialkonomikの第1部第3分冊として企画されたものであった。しかし、生前には完成出版には至らず、没後1922年に遺稿部分をも含めて編集公刊された。グスターフ・シュモラーを中心とするドイツ歴史学派の経済理論=思想体系の総体を根底から清算し去ることを課題としたものであるだけに、未完とはいえ、そこには、「理解社会学」の方法、理念型的構成、「没価値性」の要請など、ウェーバー「社会学」の方法的特徴が集大成されている。なお、第1部には、第2部で展開を意図した諸問題を分析するうえに必要な概念装置が配列され、第2部は、経済社会学/社会的ならびに政治的共同体の社会学。人種、民族、国民/宗教社会学/法社会学/支配社会学/国家社会学、などを内容とする。[村上義和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の経済と社会の言及

【階級】より


[多元的階級論]
 M.ウェーバーは,サン・シモンやマルクスのような19世紀の諸学説の一元的指標による階級区分に代えて,複合的指標による多元的階級区分を提起した。彼はその大著《経済と社会》(1921‐22)の中で,社会の不平等状態に関する区分として階級と身分の二つをあげ,さらに階級に関する区分を二つに分けて(1)財産の相違による区分(財産階級),(2)市場利用の機会による区分(営利階級),とし,また身分に関する区分を三つに分けて(1)生活様式による区分,(2)教育による区分,(3)職業の威信による区分,とした。ウェーバーのこの多元的階級論において〈身分〉といわれているものは封建的な身分のことではなく,階級が経済的な指標であるのに対して,社会的な指標による不平等区分をあらわしたものである。…

※「経済と社会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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