改訂新版 世界大百科事典 「絵入自由新聞」の意味・わかりやすい解説
絵入自由新聞 (えいりじゆうしんぶん)
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1882年(明治15)9月1日創刊された日刊の小新聞。和田稲積(いづみ)、坂崎斌(びん)ら自由党土佐派の人々が中心になり、党機関紙『自由新聞』の別働隊の役割を果たした。『自由新聞』廃刊後も自由党系紙として大隈重信(おおくましげのぶ)の条約改正案に強く反対(1889)したりしたが、90年11月『かみなり新聞』と合併し『雷新聞』となる。92年4月和田らが再刊したが、翌年6月『萬朝報(よろずちょうほう)』に吸収合併され、廃刊した。
[春原昭彦]
明治中期の政党系小新聞。1882年(明治15)9月1日東京で創刊。発行所の絵入自由新聞社の社屋は自由党機関紙「自由新聞」を発行する自由新聞社の隣にあり,自由党の主張を大衆に普及させるのをねらいとした。桜田百衛(ももえ)・宮崎富要(とみやす)(夢柳(むりゅう))らが記者で活躍。90年11月15日「雷(かみなり)新聞」と合併後,92年4月8日に一時再刊されたが,同年12月「万(よろず)朝報」に吸収された。最盛期の発行部数約9000部。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…小新聞の世界では大新聞ほどはっきりした政党色はなかったが,自由民権運動が高揚するとともにその色彩が多少とも現れる。《読売新聞》《仮名読新聞》《東京絵入新聞》《絵入自由新聞》などが主要な小新聞である。なお,大阪では大新聞として《大阪日報》,小新聞として《浪花新聞》《朝日新聞》が代表格である。…
※「絵入自由新聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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