デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「義海」の解説
義海(2) ぎかい
浄土宗。江戸増上寺の学寮にまなぶ。武蔵(むさし)岩槻(埼玉県)の浄国寺,上野(こうずけ)(群馬県)太田の大光院の住持をつとめる。華厳宗の学僧鳳潭(ほうたん)の「念仏往生明導剳(みょうどうさつ)」に対して,享保(きょうほう)16年「蓮宗禦寇(れんしゅうぎょこう)編」をあらわして反論した。宝暦5年1月10日死去。字(あざな)は沖黙。号は騰蓮社空誉。
義海(1) ぎかい
貞観(じょうがん)13年生まれ。豊前(ぶぜん)(大分県)の人。天台宗比叡山延暦(えんりゃく)寺の玄昭のもとで出家。天慶(てんぎょう)3年天台座主。天慶の乱に際して藤原純友(すみとも)らを調伏する大威徳法をおこなった。天慶9年5月10日死去。76歳。俗姓は宇佐。通称は山本座主。号は常善房。