耳成山(読み)みみなしやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耳成山
みみなしやま

耳梨山とも書く。奈良県奈良盆地南部,橿原市にある山。標高 140m。畝傍山天香具山とともに大和三山と呼ばれる。黒雲母安山岩から成る円錐形の小丘で優美な姿を示す。付近は藤原京のあった地で史跡も多く,万葉の時代から多く歌に詠まれた。山頂に山口神社がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

みみなしやま【耳成山】

大和三山の一つ。奈良盆地南部,橿原(かしはら)市にある標高140mの山。安山岩からなり,円錐形の美しい山容をなす。《万葉集》巻一に載る長歌〈藤原宮の御井の歌〉に〈耳成の青菅山は 背面(そとも)の大御門に 宜(よろ)しなべ神さび立てり〉とうたわれたように,藤原京の北に位置する山であった。三山相闘の伝説で著名であるが,歌枕でもあり,〈みみなし〉に〈耳無し〉の意をかけて,この山に多数自生したクチナシを詠み合わせた〈みみなしの山のくちなし得てしがな思ひの色の下染めにせむ〉(《古今集》)などという歌もある。

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大辞林 第三版の解説

みみなしやま【耳成山】

奈良県橿原かしはら市、藤原京跡の北にある小丘。海抜139メートル。大和三山の一。⦅歌枕⦆ 「香具山と-とあひし時立ちて見に来し印南国原いなみくにはら/万葉集 14

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日本の地名がわかる事典の解説

〔奈良県〕耳成山(みみなしやま)


奈良盆地南部、橿原(かしはら)市にある孤立丘。標高139m。畝傍(うね)山・天香久(あまのかぐ)山とともに大和(やまと)三山の一つ。耳梨山とも書く。小型の円錐(えんすい)形の山容が特徴的で、『万葉集』ほかに数多く詠まれた。南方に藤原(ふじわら)京跡が広がる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

耳成山
みみなしやま

奈良県北部、橿原(かしはら)市にある山。耳梨(みみなし)山とも書き、地元では北東麓(ろく)に天神社(耳成山口神社)が鎮座するので最近まで天神山とよんでいた。標高140メートル。含柘榴(ざくろ)石安山岩からなり、鐘状火山の形をしているが、山体の主部は沖積層に埋積されていると考えられる。畝傍山(うねびやま)、天香久山(あめのかぐやま)とともに大和三山(やまとさんざん)の一つとして知られ、『万葉集』などに多く詠まれている。南方に特別史跡藤原宮跡がある。[菊地一郎]

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世界大百科事典内の耳成山の言及

【大和三山】より

…奈良盆地南東部の畝傍(うねび)山(慈明寺山とも。標高199m),耳成(みみなし)山(140m),天香久(あまのかぐ)山(152m)をいう。三山のうち北に位置する耳成山と南西の畝傍山は火山であるが,南東にある天香久山は堅い岩石が浸食から残ったもの。…

※「耳成山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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