聟島列島(読み)ムコジマレットウ

デジタル大辞泉 「聟島列島」の意味・読み・例文・類語

むこじま‐れっとう〔‐レツタウ〕【聟島列島】

小笠原諸島北部の列島聟島ほか嫁島なこうど島などからなる。平成23年(2011)「小笠原諸島」の名で世界遺産自然遺産)に登録された。

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日本歴史地名大系 「聟島列島」の解説

聟島列島
むこじまれつとう

小笠原諸島を構成する本土に最も近い列島で、北緯二七度三〇分―二七度四四分、東経一四二度〇六分―一四二度一二分の範囲に散在する。中心は聟島で、ほかなこうど島・よめ島・きたノ島と、これらに付属する群小島々からなる。

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改訂新版 世界大百科事典 「聟島列島」の意味・わかりやすい解説

聟島列島 (むこじまれっとう)

小笠原諸島最北部の列島。東京都小笠原支庁小笠原村に属する。父島列島母島列島とともに小笠原群島とも呼ばれる。聟島,媒(なこうど)島,嫁島と北之島,針之岩など多数の岩塔からなる列島で,総面積は約7km2と3列島中最も狭く,高度も低い。ケーター島とも呼ばれる最大の聟島は最高所が88m,台地状の平たん面をもつ島で,1882年ころから西岸の南浜に数戸が定住し,サトウキビ栽培やヤギ,牛の放牧が行われた。媒島,嫁島にも居住者がいたが,現在はいずれも無人島である。降水量は少なく,海岸に面する崖や谷間斜面のみ樹木に覆われるが大部分はステップ状の草原で,リュウゼツラン群生がところどころに見られる。この植生景観は戦後とり残されて野生化したヤギの繁殖も一因と考えられる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聟島列島」の意味・わかりやすい解説

聟島列島
むこじまれっとう

東京都小笠原諸島の最北端にある列島。最大の聟島を中心に,北之島,媒島(なこうどじま),嫁島など 19の小島が,東西 11km,南北 32kmの海域に分布している。小笠原支庁小笠原村に属する。第2次世界大戦前は若干の農漁民が聟島,嫁島に居住していたが,今日では無人島。第2次世界大戦後はアメリカ合衆国軍の管理下に置かれていたが,1968年復帰。2011年世界遺産の自然遺産に登録。

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百科事典マイペディア 「聟島列島」の意味・わかりやすい解説

聟島列島【むこじまれっとう】

小笠原群島中の島群。群島最北部に点在,主島の聟島(2.57km2),北之島,媒(なこうど)島,嫁島と小岩礁からなり,第2次大戦前は聟,媒,嫁の3島で常住島民がサトウキビを栽培していたが現在は無住。東京都小笠原村に属する。
→関連項目小笠原諸島

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