出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
小笠原諸島最北部の列島。東京都小笠原支庁小笠原村に属する。父島列島,母島列島とともに小笠原群島とも呼ばれる。聟島,媒(なこうど)島,嫁島と北之島,針之岩など多数の岩塔からなる列島で,総面積は約7km2と3列島中最も狭く,高度も低い。ケーター島とも呼ばれる最大の聟島は最高所が88m,台地状の平たん面をもつ島で,1882年ころから西岸の南浜に数戸が定住し,サトウキビ栽培やヤギ,牛の放牧が行われた。媒島,嫁島にも居住者がいたが,現在はいずれも無人島である。降水量は少なく,海岸に面する崖や谷間の斜面のみ樹木に覆われるが大部分はステップ状の草原で,リュウゼツランの群生がところどころに見られる。この植生景観は戦後とり残されて野生化したヤギの繁殖も一因と考えられる。
執筆者:浅海 重夫
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