コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

職場闘争 しょくばとうそう

4件 の用語解説(職場闘争の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

職場闘争
しょくばとうそう

労働者が労働条件の改善など職場での共通要求を解決するために行う職場段階の闘争。組合員の身近な問題を取り上げることにより組合民主化を促進し,団結と闘争力を強化することをねらいとしている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

しょくばとうそう【職場闘争】

1950年代,総評労働組合運動の指標たらんと模索した運動論で,その内容は職場・地域の大衆闘争を重視したものである。結成(1950)後まもなく左傾化した総評は,組織強化の運動論を求め,炭労北陸鉄道労組などの大衆闘争に着目した。とくに炭労は,52年の63日闘争(賃上げ闘争)を契機に,幹部請負闘争を廃し,大衆闘争の推進を組合運動方針の中心にすえた。この動きは,高野実総評時代の大衆闘争方式である〈ぐるみ〉闘争に結実し,つづく太田薫・岩井章の総評時には職場における大衆闘争が,春闘を支える企業別組合強化の運動論として位置づけられた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

しょくばとうそう【職場闘争】

末端の各職場で、労働者の身近な要求を掲げて行う労働運動。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

職場闘争
しょくばとうそう

労働者が工場、事業場など職場において行う闘争。労働運動における基礎的な闘争形態の一つで、日本では1947年(昭和22)の二・一1スト後「職場に労働運動を」「幹部闘争から大衆闘争へ」のスローガンが打ち出され、50年代における総評傘下労働組合の「組織づくり」運動のなかで発展した。
 職場は合理化攻撃や職制の締め付けなど労使の対立が集中するところである。職場闘争の目的は、第一に職場の労働条件や環境など組合員の具体的な要求・不満を解決すること、第二に職制支配の根源すなわち「日本資本主義の構造に根をもつ職場の民主主義抑圧と労務管理による職制の個人別労働者掌握という根幹をなす搾取形態」(総評「組織綱領草案」前文)を突き崩すこと、第三に組合員の職場要求を日常的に掘り起こす闘争を通じて労働組合を職場に根づかせ、労働運動の発展を図ること、にある。このような職場闘争が強調されるに至ったのは、従来の「幹部請負」的性格の強い労働運動から、職場における組合員ひとりひとりの身近な要求実現を重視する大衆路線が労働運動のあり方として注目されたことのほか、日本の労働組合が企業別組合を特色としていることと関係する。すなわち、企業別組合は、経営組織と組合組織が結合しているため従業員の企業意識が強く、その活動領域も企業内に限定され、御用組合化されやすい弱さをもっているからである。職場闘争はこのような企業別組合の弱点を克服し、組合員の団結と連帯を強め、産業別全国組織との提携を保持しつつ、統一行動の強化を図ることにあった。この意味では職場闘争は労働運動における闘争戦術の一つである。
 なお、職場闘争は、争議に際しその実効性を保持するために行う職場占拠や、第二次世界大戦直後、労働組合が資本家の生産サボタージュに対して企業施設などを占拠して闘った生産管理闘争とは質的に異なる。[吉田健二]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の職場闘争の言及

【労働運動】より

…政治的課題への取組みを契機として始まった総評の変貌は,労働組合固有の運動領域においても始まった。その一つは,産業別統一闘争の強化によってドッジ・ラインのもとで陥った企業組合主義を克服しようとする動きであり,いま一つは職場要求を大衆行動を背景とした職場管理者との交渉を通じて解決しようとする職場闘争の推進であった。 だが,労働組合としての活性化は,きわめて険しい道であった。…

※「職場闘争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

職場闘争の関連キーワードアミアン憲章総評中立労働組合連絡会議動労日本炭鉱労働組合日本電気産業労働組合佐竹五三九ブラッティ総評全国一般労働組合《労働組合運動史》

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

職場闘争の関連情報