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脊髄癆 せきずいろう tabes dorsalis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脊髄癆
せきずいろう
tabes dorsalis

脳 (脊髄) 梅毒ともいう。梅毒に起因し,主として脊髄の後根と後索が侵される疾患。梅毒の初感染から 10~25年後に発病することが多い。病期は神経痛期,運動失調期,麻痺期の3期に分けられる。

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デジタル大辞泉の解説

せきずい‐ろう〔‐ラウ〕【脊髄×癆】

梅毒の第4期に、脊髄の変性が起こる病気。手足がしびれ、やがて麻痺して起立や歩行が不能となる。

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百科事典マイペディアの解説

脊髄癆【せきずいろう】

梅毒に感染後5〜15年で,脊髄の後索,後根,および視神経の冒される病気。神経痛期(感覚過敏,瞳孔(どうこう)反射・腱(けん)反射の消失),運動失調期(運動失調,筋肉の緊張減退,栄養障害),麻痺(まひ)期(知覚障害,運動麻痺)の経過をとり,衰弱して死亡する。
→関連項目悪性貧血膝蓋腱反射シャルコー

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世界大百科事典 第2版の解説

せきずいろう【脊髄癆 tabes dorsalis】

梅毒トレポネマの感染によって生ずる脊髄障害で,通常梅毒の第3期(晩期)に発病する。脊髄後根および後索に変性を生じるため,深部感覚の鈍麻と,これに基づく脊髄癆性運動失調を生ずる。起立歩行の障害はとくに視覚による代償を除去したときに著しく,目を閉じては立っていることができずに倒れてしまう(ロンベルク徴候)。下肢,とくに足首,ひざなどに瞬間的な激しい電撃様疼痛や,上腹部に発作性の激痛(胃発症)などがみられる反面,腱や神経幹,睾丸などを強く圧迫したときに生ずる深部痛覚は失われる。

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大辞林 第三版の解説

せきずいろう【脊髄癆】

梅毒に起因する中枢神経系統の慢性疾患。主として脊髄の後根と後索が変性し、下肢の激痛、腱反射消失、瞳孔障害が現れる。さらに進むと運動失調・知覚障害・筋萎縮いしゆくなどをきたす。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脊髄癆
せきずいろう

梅毒に感染後10年以降に発生する変性梅毒の一つであり、脊髄後索の退行変性が原因である。症状は多様であり、電撃のような痛み、温度感覚の異常、知覚の異常、歩行障害および膀胱(ぼうこう)や直腸の障害などを伴う。[岡本昭二]

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世界大百科事典内の脊髄癆の言及

【運動失調症】より

運動麻痺がないにもかかわらず,随意運動がうまく行われない状態に対して用いられたことばであるが,その概念をはっきりと定着させたのはデュシェンヌ・ド・ブーローニュGuillaume B.A.Duchenne de Boulogne(1806‐75)である。彼は1858年に脊髄癆(せきずいろう)の運動障害について述べ,それが運動麻痺によるものではなく,運動を遂行するにあたって,作動すべきいくつかの筋肉の協調がうまくいかないために生ずることを明らかにした。彼はこの病態に対し運動失調症locomotor ataxiaの語を与えた。…

【膝蓋腱反射】より

…反射中枢は,ヒトでは第2~4腰髄にある。脊髄癆(ろう),脊髄前角炎,多発性神経炎,脚気等で反射弓のどこかが障害されると,この反射は減弱・消失するため,これら疾患の検査に利用される。一方,脳出血や反射中枢より上位の脊髄疾患等で上位中枢からの抑制性の影響が弱まると,この反射は亢進する。…

【神経梅毒】より

…(2)には早期型(感染後2年以内に発症)と後期型(感染後4~10年で発症)とがあり,髄膜炎症状を中心とした多彩な症状を呈する。(3)では脊髄癆(ろう)(約30%)と進行麻痺(約15%)が重要で,10年以上の潜伏期の後に発症する。前者では電撃痛,発作性内臓痛,失調歩行,腱反射消失,瞳孔異常などが,後者では人格変化,知能低下,痙攣(けいれん)などが特徴的症状である。…

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