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自然改造計画 しぜんかいぞうけいかく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自然改造計画
しぜんかいぞうけいかく

主としてソビエト社会主義共和国連邦中国などの社会主義国で行なわれてきた,自然の地理的環境の改造による国土開発計画。そのねらいは自然を略奪的にではなく改良,改造することであり,この計画がソ連で立案されたときには,気象障害による干魃を克服することが課題となっていた。ボルガ=ドン運河の完成,クイブイシェフ人造湖とスターリングラード (ボルゴグラード)のダムの建設などが典型的なものである。科学技術や探検の成果を取り入れ,気象条件を利用して運河の建設による水路の再編成,電源開発,灌木地の緑地化,気候の緩和などをはかろうとした。しかしこのような自然の征服の試みは,本来の生態系を根底から変化させるものであり,ほかの国々の環境に及ぼす影響も大きく,人類にとって危険であるという意見もあり,特に気象や気候に与える悪影響が懸念された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

しぜんかいぞうけいかく【自然改造計画】

自然の有効利用を図るための総合的国土開発計画。もともとはソ連で第2次大戦後,第4次五ヵ年計画(1946‐50)においてスターリンが提唱した用語。具体的には,ボルガ川流域における植林,ダム・水力発電所の建設,カラクム運河の開設等によって,自然災害の防止,農村の電化,耕地の拡大などを目指すものであった。ソ連における〈自然改造計画〉の主旨は,資本主義的な開発が一面的で,しばしば資源の略奪・疲弊をもたらすのに対し,社会主義における計画的・総合的開発計画は自然を略奪することなく改良・改造できるというところにあった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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