コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

船灯 せんとうship light

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

船灯
せんとう
ship light

広い意味では,につけるすべての灯具。一般には狭い意味で,海上衝突予防法 (1954施行) によって船舶に取付ける灯の総称。夜間,船舶がその大きさ,速度,進行方向,状態を表示するための信号灯で,マスト灯 (檣灯) ,舷灯両色灯,白灯,紅灯,三色灯,操舵目標灯,船尾灯の種類がある。マスト灯,舷灯 (両色灯を含む) ,船尾灯は航海中に掲げるもので,航海灯と呼ぶ。停泊中は,1~2個の白灯を掲げるので,その白灯を停泊灯と呼ぶこともある。船灯には電気用と油用があり,その材料,構造,灯質,射光角度,光達距離などについては,船灯試験規程 (34逓信省令) で規定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

せん‐とう【船灯】

船のあかり。航海灯・停泊灯・信号灯など、船舶が航行または停泊中に掲げる灯火

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

船灯
せんとう
ship's light

船舶の大きさや種類、位置、動きなどを示すために法規により点灯される灯火の総称。航行する船舶は日没から日出までの間点灯する他船の船灯を見て自船のとるべき行動を判断し、必要な航法をとる。船の航法を定めている海上衝突予防法や海上交通安全法では、灯火とよんでいる。船の大きさや種類に応じて備えるべき灯火の色や照度、光達距離、射光範囲および灯器の規格や設置条件などについては、船灯の種類に応じて船燈(せんとう)試験規程に定められている。
 船灯には、マスト灯(檣灯(しょうとう))、舷灯(げんとう)または両色灯、引き船灯、全周灯、閃光(せんこう)灯などがある。たとえば、船の長さ50メートルの動力船が航行するときは、マスト灯(二灯)、左右の舷灯(左舷は赤灯、右舷は緑灯)、船尾灯が表示される。この船を正面から見ると、これに向かう反航船からはマスト灯(二灯)と左右の舷灯とが、斜め前方ないし横方向から接近する横切り船からはマスト灯(二灯)と左(赤)または右(緑)の舷灯とが、船尾後方から見て近づく追い越し船からは船尾灯のみが視認される。また、他船を引いているとき、漁労中の船、帆走中の船、事故で運転が不自由になった船、あるいは停泊中の船など、その状況に応じた所要の灯火が表示される。
 このような船灯表示の状況を見て、航行中の他船はその相対的な位置や相対針路などを判断し、針路の選択や避航など、必要に応じて適切な航法がとられる。[岩井 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

船灯の関連キーワード両色灯・両色燈漁業灯・漁業燈港則法

船灯の関連情報