茂山忠三郎(読み)シゲヤマ チュウザブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「茂山忠三郎」の解説

茂山 忠三郎(2代目)
シゲヤマ チュウザブロウ


職業
狂言師(大蔵流)

本名
茂山 良豊

別名
初名=茂山 吉次郎

生年月日
嘉永1年 11月19日

出生地
京都府 小川上立売

経歴
禁裏御用で7歳の時、狂言千鳥」を孝明天皇御覧に供した。14歳で宗家大蔵家に師事、17歳の時、先代茂山忠三郎の失明一家を背負った。明治10年西南役に従軍、15年明治天皇の天覧に浴し、以来禁裏御用で岩倉三条、九条の諸公卿に厚遇された。のち宗家から「二日目三番三」を許され、44年本願寺の六百五十年遠忌に演じた。大正12年喜寿の祝いに大阪能楽殿で「三番三」「枕物狂」を演じ、最後の舞台となった。明治31年より大阪に定住し、関西の狂言界に尽した。

没年月日
昭和3年 8月21日 (1928年)

家族
父=茂山 忠三郎(初代),実子=茂山 忠三郎(3代目),養子=善竹 弥五郎


茂山 忠三郎(3代目)
シゲヤマ チュウザブロウ


職業
狂言師(大蔵流)

本名
茂山 良一

生年月日
明治28年 11月28日

出生地
京都府 京都市

経歴
2代目忠三郎の実子。父が関西へ戻るのに従い、明治33年「靱猿」の猿で初舞台。京都を主に舞台活動、43年15歳で「三番三」、大正3年「釣狐」、昭和7年3代目忠三郎を襲名し、「花子」を披く。また小堀流遊泳術10段で、京都武徳会などで教師をした。

没年月日
昭和34年 7月29日 (1959年)

家族
父=茂山 忠三郎(2代目),妻=茂山 梅窓(箏曲家),兄=善竹 弥五郎,二男=茂山 忠三郎(4代目),孫=茂山 良暢(狂言師)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「茂山忠三郎」の解説

茂山 忠三郎(2代目)
シゲヤマ チュウザブロウ

江戸時代末期・明治期の狂言師(大蔵流)



生年
嘉永1年11月19日(1848年)

没年
昭和3(1928)年8月21日

出生地
京都・小川上立売

本名
茂山 良豊

別名
初名=茂山 吉次郎

経歴
禁裏御用で7歳の時、狂言「千鳥」を孝明天皇の御覧に供した。14歳で宗家大蔵家に師事、17歳の時、先代茂山忠三郎の失明で一家を背負った。明治10年西南役に従軍、15年明治天皇の天覧に浴し、以来禁裏御用で岩倉、三条、九条の諸公卿に厚遇された。のち宗家から「二日目三番三」を許され、44年本願寺の六百五十年遠忌に演じた。大正12年喜寿の祝いに大阪能楽殿で「三番三」「枕物狂」を演じ、最後の舞台となった。明治31年より大阪に定住し、関西の狂言界に尽した。


茂山 忠三郎(3代目)
シゲヤマ チュウザブロウ

明治〜昭和期の狂言師(大蔵流)



生年
明治28(1895)年11月28日

没年
昭和34(1959)年7月29日

出生地
京都府京都市

本名
茂山 良一

経歴
2代目忠三郎の実子。父が関西へ戻るのに従い、明治33年「靱猿」の猿で初舞台。京都を主に舞台活動、43年15歳で「三番三」、大正3年「釣狐」、昭和7年3代目忠三郎を襲名し、「花子」を披く。また小堀流遊泳術10段で、京都武徳会などで教師をした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「茂山忠三郎」の解説

茂山忠三郎(4代) しげやま-ちゅうざぶろう

1928-2011 昭和-平成時代の能楽師狂言方。
昭和3年4月3日生まれ。大蔵流,3代茂山忠三郎の次男。昭和7年「業平餅(なりひらもち)」で初舞台。40年4代茂山忠三郎を襲名。47年日本能楽会会員。54年より忠三郎狂言会を主宰。63年「木六駄(きろくだ)」で芸術祭賞。平成13年「伯母ヶ酒(おばがさけ)」で芸術祭大賞。16年日本能楽会理事。16年観世寿夫記念法政大学能楽賞。おおらかで骨太な芸風で知られ,海外公演も多かった。平成23年8月20日死去。83歳。京都府出身。立命館大卒。本名は倖一(こういち)。

茂山忠三郎(初代) しげやま-ちゅうざぶろう

1813-1887 江戸後期-明治時代の能楽師狂言方。
文化10年11月10日生まれ。大蔵流。8代茂山千五郎にまなび,のち江戸の大蔵虎文に入門。兄弟子の9代茂山千五郎の初名忠三郎をゆずられ,義直と名のり茂山家の分家となる。禁裏御用をつとめたが,49歳のときに失明。明治20年10月27日死去。75歳。京都出身。本姓は小林。初名は卯之助。

茂山忠三郎(3代) しげやま-ちゅうざぶろう

1895-1959 明治-昭和時代の能楽師狂言方。
明治28年11月28日生まれ。2代茂山忠三郎の長男。大蔵流。宗家大蔵家にまなび,主として京都で舞台をつとめる。昭和7年3代忠三郎を襲名。京都武徳会の水泳の教師もつとめた。昭和34年7月29日死去。63歳。京都出身。本名は良一(りょういち)。

茂山忠三郎(2代) しげやま-ちゅうざぶろう

1848-1928 明治-大正時代の能楽師狂言方。
嘉永(かえい)元年11月19日生まれ。初代茂山忠三郎の3男。大蔵流。父の失明により家をつぎ,忠三郎良豊(よしとよ)を名のる。明治15年から禁裏御用をつとめた。昭和3年8月21日死去。81歳。京都出身。初名は吉次郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「茂山忠三郎」の解説

茂山忠三郎(初代) (しげやまちゅうざぶろう)

生年月日:1813年11月10日
江戸時代後期;末期;明治時代の能楽師狂言方
1887年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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