( ①について ) ( 1 )鎌倉時代末に至って茶を薬用として飲むことから遊びとしての喫茶が登場する。一方、室町時代、武家の間で静粛な喫茶の寄合が持たれ、美術品などを鑑賞しながら行なわれる儀式的な喫茶の風も生まれ、両者を総合しつつ、禅林僧堂において遵守されてきた喫茶の儀礼を基本においてわび茶の湯が形成され、千利休らによって大成された。
( 2 )江戸時代を通じて町人社会に遊芸として流行するほか、「茶道」とも呼ばれるように理念的な道意識をもったものを生んだ。→「ちゃ(茶)」の語誌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報