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菊慈童 きくじどう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

菊慈童
きくじどう

能の曲名。四番目物。作者未詳。各流にあり,観世流以外は『枕慈童』という。観世の『枕慈童』は別の曲。中国の魏の文帝の臣下 (ワキ) が,勅命によりれき県山のふもとに湧出る薬水をたずねていくと,菊の花の咲き乱れた山中の庵 (舞台正面の菊籬をめぐらした一畳台に枕を置き,大小前に菊籬をつけた藁屋に引回しをかける) で菊慈童 (シテ〈慈童面,黒頭,法被か唐織壺折,菊の葉うちわ〉) に会う。

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デジタル大辞泉の解説

きくじどう【菊慈童】

の穆王(ぼくおう)に愛された侍童(じどう)。罪を犯して南陽郡酈県(れきけん)に流され、その地で菊の露を飲んで不老不死の仙人になったという。
謡曲「枕慈童(まくらじどう)」の観世流における名称。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

きくじどう【菊慈童】

(1)能の曲名。観世流の名称で,他流はすべて《枕慈童(まくらじどう)》と称する。枕慈童【横道 万里雄】(2)歌舞伎舞踊。長唄。1758年(宝暦8)7月江戸市村座初演。本名題《乱菊枕慈童(らんぎくまくらじどう)》。作詞堀越二三治,作曲杵屋(きねや)忠次郎。人形後見藤井小八郎を市村亀蔵(のちに9世羽左衛門),人形菊慈童を中村初五郎が演じた。謡曲《菊慈童》を翻案したもの。舞踊は中絶,現行は能同然の扮装で上演される。

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大辞林 第三版の解説

きくじどう【菊慈童】

○ 周の穆王ぼくおうに仕えた侍童じどう。罪あって南陽郡の酈県れきけんに流され、その地で菊の露を飲み不老不死の仙童となったという。慈童。 → 菊水きくすい
能の一。四番目物。の伝説を脚色したもの。観世流以外では「枕まくら慈童」。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の菊慈童の言及

【枕慈童】より

…能の曲名。観世流は《菊慈童》と称する。観世流でいう《枕慈童》は同趣向の別作品。…

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