出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、明(みん)・清(しん)代に編集された漢語と外国語との対訳語彙(ごい)・文例集。明初の1407年に四夷館(しいかん)が創設されて、外国の朝貢使が明の皇帝に出す書簡の翻訳をつかさどった。初め、韃靼(だったん)、女直(じょちょく)、西番(せいばん)、西天(せいてん)、回回(かいかい)、百夷(ひゃくい)、高昌(こうしょう)、緬甸(めんでん)の8館が設けられ、ついで八百館、暹羅(せんら)館が増置された。清代には四訳館(しやくかん)と改名し、女直、百夷を除く8館を置いたが、18世紀中ごろ会同館と合併して会同四訳館と名づけられた。このような四夷館で編集されたものが、華夷訳語とよばれる一連の書物である。それらは、当時の外国語の言語構造や発音、あるいは漢字音を知るうえで重要な言語資料とされている。
[若松 寛]
明代につくられた漢語と他民族語との対訳語彙集。1382年初めてモンゴル語のものができ,その後,明の四夷館(しいかん)で編纂された。体裁により3種類に大別できる。日本語,朝鮮語,女真(じょしん)語など十数言語あり,言語学の資料として重要である。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…日本でも鎌倉幕府の記録《吾妻鏡》の貞応3年(1224)の条に,前年漂着の高麗人の帯の銀筒に刻まれていたという女真文字4字の写しが載っている。明時代のものには〈永寧寺碑〉の碑文のほか,中国語と近隣言語との対訳語集《華夷訳語》のうちの《女直館訳語》と《女直館来文》がある。女真文字の字形は漢字,契丹文字に似ており(図参照),書き方も漢字のように右から左へたて書きにする。…
※「華夷訳語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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