腎臓が正常時一側100~120グラムの半分近くに縮小し、堅さも増して機能不全をおこした状態をさし、多くの腎疾患の終局像である。原発性萎縮腎と続発性萎縮腎(二次的におこるもの)に区別される。原発性のものはさらに細小動脈硬化性萎縮腎と、単に動脈硬化性萎縮腎とに分けられる。続発性のものは多くは糸球体腎炎の末期症状としておこるものである。
萎縮腎になると尿量が多くなり、2000cc以上になることもある。昼間より夜間に多くなるのが特徴で、睡眠中に2回も3回も排尿する。濃縮力が低下するので、尿の比重は血漿(けっしょう)のそれに近くなり、色は淡くなる。一方、高血圧の結果として動悸(どうき)、めまい、頭痛などを訴え、心臓衰弱、網膜炎、脳出血、尿毒症などの合併症をおこしやすい。食事療法としてタンパク質の制限をするほか、対症療法を行う。さらに進展して尿毒症の状態になれば、人工透析を考慮する。
[加藤暎一]
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