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萎縮腎 いしゅくじん contracted kidney

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

萎縮腎
いしゅくじん
contracted kidney

腎臓の尿細管,糸球体などが広範囲に萎縮し,腎臓全体が小さくなると同時に硬くなる状態。原発性と続発性 (2次的) とに大別でき,後者は多くは糸球体腎炎の終局型としてこれに続発するものであり,前者は動脈硬化症による腎硬化症である。

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デジタル大辞泉の解説

いしゅく‐じん〔ヰシユク‐〕【萎縮腎】

腎臓が萎縮し硬化した状態。腎機能が低下して尿量が増え、さらに進むと腎不全となる。腎硬化症

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百科事典マイペディアの解説

萎縮腎【いしゅくじん】

腎の実質細胞の崩壊と結合組織の増殖によって腎全体が縮小する疾患。腎臓内の血流量が極端に少なくなることによって起こり,腎梗塞(こうそく),慢性腎炎などの慢性的な腎臓病の末期に生ずることが多い。
→関連項目腎炎耳鳴り

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家庭医学館の解説

いしゅくじん【萎縮腎】

 肉眼で見て、腎臓(じんぞう)が小さく硬くなることをいいます。
 正常な腎臓は、ほぼおとなのにぎりこぶしか、それよりやや大きい程度で、約150g(片側)です。
 診断は、腹部エコーやCTで検査をし、腎臓の大きさを測定すればわかります。
 顕微鏡で見ると、尿細管(にょうさいかん)の上皮(じょうひ)や糸球体(しきゅうたい)が萎縮して小さくなるとともに、糸球体にある血管がつまって変性(細胞の構造や機能が障害されて、代謝(たいしゃ)がうまくいかなくなった状態)がおこっています。
 一方、腎臓の間質(かんしつ)では、線維組織、結合組織が増加して、萎縮した尿細管や糸球体を取り囲んだり、押しつぶしたりしています。
 腎臓の組織の傷害された部位、傷害された過程、傷害された部分のひろがりなどによって、細動脈硬化性萎縮腎(さいどうみゃくこうかせいいしゅくじん)、続発性萎縮腎(ぞくはつせいいしゅくじん)、腎盂腎炎性萎縮腎(じんうじんえんせいいしゅくじん)、水腎症性萎縮腎(すいじんしょうせいいしゅくじん)などに分けられます。
 しかし要は、腎臓の組織に流れ込む血流がとだえるために、組織に酸素の欠乏や栄養障害がおこり(変性)、ついで、組織や細胞が、死におちいる(壊死(えし))状態だということです。
 こうなると、再び健康な腎臓にもどることはなく、慢性的な腎臓病の末期像ともいえる姿です。
 片方の腎臓が萎縮しても、もう一方が正常であれば、生命に直接にかかわることはありませんが、腎性高血圧(じんせいこうけつあつ)をおこすことがありますので、萎縮した腎臓を摘出する必要が出てくる場合があります。
 また、両側の腎臓が萎縮腎になると、腎不全(じんふぜん)の状態となり、人工透析(じんこうとうせき)や腎移植などを行なわないと、尿毒症(にょうどくしょう)をおこして生命の危険が生じます。

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大辞林 第三版の解説

いしゅくじん【萎縮腎】

腎臓が正常なときの半分以下に縮小し、硬化して機能障害を起こした状態。高血圧による動脈硬化や腎炎の末期症状として起こる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

萎縮腎
いしゅくじん

腎臓が正常時一側100~120グラムの半分近くに縮小し、堅さも増して機能不全をおこした状態をさし、多くの腎疾患の終局像である。原発性萎縮腎と続発性萎縮腎(二次的におこるもの)に区別される。原発性のものはさらに細小動脈硬化性萎縮腎と、単に動脈硬化性萎縮腎とに分けられる。続発性のものは多くは糸球体腎炎の末期症状としておこるものである。
 萎縮腎になると尿量が多くなり、2000cc以上になることもある。昼間より夜間に多くなるのが特徴で、睡眠中に2回も3回も排尿する。濃縮力が低下するので、尿の比重は血漿(けっしょう)のそれに近くなり、色は淡くなる。一方、高血圧の結果として動悸(どうき)、めまい、頭痛などを訴え、心臓衰弱、網膜炎、脳出血、尿毒症などの合併症をおこしやすい。食事療法としてタンパク質の制限をするほか、対症療法を行う。さらに進展して尿毒症の状態になれば、人工透析を考慮する。[加藤暎一]

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