(読み)ネギ

デジタル大辞泉 「葱」の意味・読み・例文・類語

ねぎ【×葱】

ヒガンバナ科の多年草。葉は太い管状で先がとがり、中に粘液を含む。初夏、管状の花茎を出し、先にねぎ坊主とよばれる白緑色の小花が球状に密生する。野菜として栽培され、葉の白い部分を食べるものを根深ネギ、緑の部分を食べるものを葉ネギともいう。シベリアアルタイ地方の原産とされる。き。ながねぎ。 冬 花=春》「―洗ふ女や一人暮れ残る/紅葉
[類語]葱坊主分葱わけぎ浅葱あさつき

き【×葱】

ネギ古名。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「葱」の意味・読み・例文・類語

ねぎ【葱・青葱】

  1. 〘 名詞 〙 ユリ科宿根草。中国西部あるいはシベリア・アルタイの原産と考えられ、重要な蔬菜(そさい)として古代から栽培された。高さ約六〇センチメートル。葉は中空の円筒状で先はとがり、地中で多数の葉鞘(ようしょう)が一本に重なる。初夏、葉間から葉に似た円柱形で中空の花軸が伸び、頂に白緑色の小花が球状に密集した花序(俗にねぎ坊主)をつける。全体に特有のかおりと辛みがあり、煮ると甘みが出、日本料理では重要な野菜の一つ。また、ビタミン類を多く含む。葉鞘の白い部分(俗に根という)を食べるネブカネギと、緑色の部分も食用にするハネギに分けられる。漢名、葱。ながねぎ。ねぶか。き。ひともじ。《 季語・冬 》

▼ねぎの花《 季語・春 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕


き【葱】

  1. 〘 名詞 〙(ねぎ)古称。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「秋蔥(あきキ)の転双(いやふた)〈双は重なり〉納(こもり)を思惟(おも)ふ可し」(出典日本書紀(720)仁賢六年九月(寛文版訓))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「葱」の解説

葱 (ネギ・ヒトモジ)

学名Allium fistulosum
植物。ユリ科の多年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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