薬研温泉
やげんおんせん
[現在地名]大畑町大畑 薬研
大畑川の上流約一〇キロの山間に位置し、南を通称あすなろラインが通る。西の上流約一・五キロには奥薬研温泉がある。「原始謾筆風土年表」の万治元年(一六五八)の項に「薬研と云るハ樵夫等畠作りしや、古畑と唱て山本内蔵居住たりしか、其後湯を守人の棲家とハなれり」とある。
寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には「薬
湯(中略)其形以似薬
名之、温泉出湧于石山、長二丈許可容一人、岩下又有浴所、都無浴舎、岩上在民戸宿之、深山澗谷行路通一夫牛馬不通、尋常人難浴、可謂絶勝也」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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薬研温泉
やげんおんせん
青森県北部、むつ市大畑町にある国民保養温泉地。下北半島北部の山地にあり、付近は大畑川が渓流や滝をつくって流れ、ブナやカエデの広葉樹に包まれている。江戸時代から温泉が湧(わ)き、湧き口が薬草を粉末にする薬研に似ているところからこの地名となった。旅館や各種保養所のほか、国営キャンプ場がある。泉質は単純温泉。
[横山 弘]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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