心痛(読み)しんつう

精選版 日本国語大辞典 「心痛」の意味・読み・例文・類語

しん‐つう【心痛】

〘名〙
① 胸がいたむこと。胸部のいたみ。胸痛
※全九集(1566頃)四「玄胡索散俄に心痛して久愈ざるを治す」 〔晉書‐顧愷之伝〕
② 心をいためること。ひどく心配すること。深く思い悩むこと。痛心。心配。傷心
実隆公記‐享祿元年(1528)九月紙背(岩山道堅書状)「一両日老母以外煩候て、既難儀候つる間、心もとなく、いとと心痛して候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「心痛」の意味・読み・例文・類語

しん‐つう【心痛】

[名](スル)
心配して深く思い苦しむこと。心を痛めること。「生徒非行心痛する」
胸が痛くなること。胸痛。
「にはかに―して、心地死ぬべくおぼえしか」〈読・弓張月・後〉
[類語](1気疲れ気苦労心労ストレス心配気がかり心がかり不安懸念危惧きぐ憂慮憂患屈託くったく思案うれおそれ気遣いわずら考え事物思い考え心配恐れ取り越し苦労杞憂悲観恐れる危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ不安心心細い心許こころもとない怖い危なっかしい頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病むおぼつかない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「心痛」の読み・字形・画数・意味

【心痛】しんつう

気苦労。

字通「心」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android