精選版 日本国語大辞典 「院宣」の意味・読み・例文・類語
いん‐ぜん ヰン‥【院宣】
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上皇に近侍する院司が,上皇の意向をうけて,自分を形式上の差出人として発給する奉書形式の文書。「東大寺要録」に収める928年(延長6)の「宇多院宣旨書」が院宣の初見とみられるが,文書として様式が整うのは院政期である。書式は本文中に「院宣かくのごとし」「院の御気色により」などの文言をいれて,院の意向をうけたものであることを示し,最後に月日の下に奉者の署名に「奉」字を添えて記し,末行に充所を記す。本来私状形式の文書であるが,院政時代に上皇の政治力が強くなるにしたがい,院宣の影響力も増大した。
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…天皇と摂政ないし関白とは,制度的にも慣習的にも密接な関係をもっていたのに対し,それらに拘束されない上皇の立場は,院政に専制的な色彩を与えた。政務はほぼ従前の機構と方式によって運営され,上皇はその背後にあって最終的な裁断と指示を与えたのであるが,その間に大きな機能を果たしたのが院宣である。院宣は上皇の側近が命を奉じて書く書状形式の文書で,内容にも用途にも制約がなかったが,院政は院宣によって国政機関を運用するところに成り立ったということもできる。…
…院庁から管下の機関に下す下文様の文書。院宣が天皇,太政官の政務や知行国主,受領の国務に口入する文書であり,直接の政務文書として用いられたのに対し,院庁下文は院領,院御願寺領,女院領および院分国の支配のために発信される。初行上段に差出書,下段に宛所を書く。…
…令外様文書は公式様文書に起源を有するもので,これもすべて楷書体で書かれている。(e)書札様文書 平安末期に院政が成立し,鎌倉中期以降それが本格化するとともに,本来は私信であった書札から出発した院宣・綸旨(りんじ)などの書札様文書が,やがて国政の最高の文書として用いられるようになる。それとともに公家・寺社の間にも御教書(みぎようしよ)が行われるようになり,武家においても関東・六波羅・鎮西の御教書が用いられた。…
※「院宣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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