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褓負商 ほふしょうpobusang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

褓負商
ほふしょう
pobusang

負褓商ともいう。朝鮮で各地の市場を巡回する行商人をさす。おもに金属器,冠,笠,筆墨などやや高価な雑貨を取扱う褓商と木器,土器,草むしろなどやや安価な日用雑貨を取扱う負商の総称。その発生については諸説あるが,新羅統一期前後と考えられ,朝鮮王朝 (李朝) 時代に政府の公認を受け,組合をつくり,固い規律のもとに活発な商業活動を展開した。彼らは平常は商業に従事し,有事には運糧,偵察,通信などの軍務に献身した。朝鮮王朝末期にいたり政治団体に動員されることもあり,光武2 (1898) 年には守旧派皇国協会の行動隊として独立協会を襲撃し,その後は共進会と称し尊王改革を標榜,あるいは一進会と呼応して日韓合邦論を主張した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほふしょう【褓負商】

朝鮮在来の行商人で,褓商(袱商とも書く)と負商の総称。負褓商ともいう。負商が穀物,乾魚や日用雑貨をチゲという運搬具にのせて売り歩いたのに対して,褓商のほうはやや高級な手工業品たる織物,衣服,帯紐,櫛等を褓(ふろしき)に入れて行商を行った。その起源は新羅時代にまでさかのぼると思われるが,彼らの活動が活発化するのは高麗末・李朝初期からであり,褓負商の起源を李朝の太祖李成桂と結び付けた伝説が残っているのもこのためである。

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