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見立絵 みたてえ

6件 の用語解説(見立絵の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

見立絵
みたてえ

歴史的事実や故事などを当世風見立てて表現した絵。浮世絵に多くみられる。主要作品は奥村政信筆『小倉山荘』『近江八景』『吉原八景』,西村重長筆『金沢八景』など。

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デジタル大辞泉の解説

みたて‐え〔‐ヱ〕【見立絵】

物語や故事・説話などに取材しながら、人物・風俗や場面設定などを当世風にして描いた絵画。特に浮世絵に多い。

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百科事典マイペディアの解説

見立絵【みたてえ】

歴史や伝承的故事を題材としながら,時代概念や風俗にとらわれず,当世風に翻案して描いた絵。江戸時代浮世絵に多い。瀟湘八景を,日常卑近の生活の場に見立てた鈴木春信の《座敷八景》等がその例。

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世界大百科事典 第2版の解説

みたてえ【見立絵】

題材を古典文学や故事,伝説,史実などにとりながら,時代を超越して,当世風の人物や背景で表現した絵画の総称。とくに浮世絵に多い。浮世絵師が見立ての源泉とした題材のうちで目立つものとしては,日本では《源氏物語》《伊勢物語》《忠臣蔵》などの主要場面,中国では〈寒山拾得〉や〈瀟湘八景〉などの漢画的画題や《水滸伝》《三国志》の登場人物などがあげられる。また周知の詩歌を図上に記し,それらの詩意や歌意を当世風俗による描写のうちに伝えようとする例も少なくない

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大辞林 第三版の解説

みたてえ【見立絵】

歴史的・伝承的故事に題材を取りながら、人物や背景は当代の風俗にして描いた絵。浮世絵に多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

見立絵
みたてえ

すでによく知られた古典的な題材を当世風になぞらえて表した機知的な絵画。とくに浮世絵に多い。物語や故事、伝承によってなじみの深い人物に、時代を無視して当世風の服装や風俗をさせ、その意外な変貌(へんぼう)ぶりを楽しもうとするもので、画家と鑑賞者との間にほぼ等量等質の教養が用意されていることを前提条件とする。その意味で、濃密な市民文化の成熟をみた江戸時代中期以降の、江戸の浮世絵に多くの作例がみいだされるのは偶然ではない。鈴木春信(はるのぶ)は見立絵の名手として注目され、和歌を踏まえた『六玉川(むたまがわ)』や「瀟湘(しょうしょう)八景」による『座敷八景』(鈴木春信)などの作品で、手のこんだ見立を得意とした。[小林 忠]
『小林忠著『東洋美術選書 春信』(1970・三彩社) ▽小林忠著『江戸の画家たち』(1987・ぺりかん社)』

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世界大百科事典内の見立絵の言及

【風刺画】より

…近世に入ると多くの画家が戯画を手がけた。岩佐又兵衛や雛屋立圃(ひなやりゆうほ)の歌仙絵は,中世の歌仙絵のパロディであり,英一蝶(はなぶさいつちよう)の《見立業平涅槃図》のような見立絵も浮世絵師などが好んで制作した(見立て)。また,鳥羽絵の流行,蕪村,呉春らの俳画,白隠,仙崖の飄逸な禅画,葛飾北斎の《北斎漫画》,歌川国芳のだまし絵など笑いと風刺の内容は幅と深みを増していった。…

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