(読み)だく

精選版 日本国語大辞典「諾」の解説

だく【諾】

〘名〙 応答すること。また、承知すること。他人の依頼をうけること。うけあうこと。うべなうこと。また、承諾の言葉。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※御湯殿上日記‐大永八年(1528)八月七日「西園寺大納言相続事につきて文出さるる。諾おほせられにくき事なから也」 〔論‐陽貨〕

【諾】

〘感動〙 人に答えて承諾のを表わす語。→諾(う)
※万葉(8C後)一六・三七九六「否も諾(を)も欲しきまにまに赦(ゆる)すべき貌(かたち)は見ゆやわれも依りなむ」
※源氏(1001‐14頃)行幸「こなたに、と召せば、を、といとけざやかに聞えて出で来たり」

だく‐・する【諾】

〘他サ変〙 だく・す 〘他サ変〙 承知してうけあう。承諾する。引き受ける。うべなう。
※文明本節用集(室町中)「子路無宿諾(ダクスルコト)〔顔淵編〕」
※渋江抽斎(1916)〈森鴎外〉五「飯田さんはそれをも快く諾(ダク)した」

うめ‐な・う ‥なふ【諾】

〘他ハ四〙 =うべなう(諾)
書紀(720)継体二四年九月(前田本訓)「陛下(すめらみこと)、国命(おほむよごと)を成して朝(みかど)に入(まゐ)りて謝罪(ウメナヒ)まうさむを待ちたまへ」

せ【諾】

〘感動〙 承諾の意を表わす応答の語。うん。
※書紀(720)仁賢六年九月(寛文版訓)「鹿父が曰はく、諾(セ)(〈別訓〉ムメナリ)」

う【諾】

〘感動〙 承諾の意を表わすことば。→お(諾)
※信明集(970頃)「けふの内に否ともうともいひはてよ人頼めなる事なせられそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「諾」の解説

だく【諾】[漢字項目]

常用漢字] [音]ダク(漢) [訓]うべなう
よろしいと承知する。うべなう。「諾意諾否一諾応諾快諾許諾受諾承諾然諾内諾
承知する返事。はい。「唯唯諾諾いいだくだく
[名のり]つく
[難読]諾威ノルウェー

せ【諾】

[感]承諾の意を表す応答の語。はい。うん。
いな—とも言ひ放たれず憂きものは身を心ともせぬ世なりけり」〈後撰・恋五〉

う【諾】

[感]承諾の気持ちを表す語。うん。
「我もいなとも—とも云ういとまなく」〈鴎外訳・即興詩人

お〔を〕【諾】

[感]承諾・応答の意を表す語。はい。
「こなたにと召せば、—と、いとけざやかに聞こえて」〈・行幸〉

だく【諾】

承知すること。引き受けること。また、その語。「の返事を得る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

トンガ(国)

太平洋南西部、日付変更線のすぐ西側(南緯約20度・西経約175度)に位置するポリネシア唯一の王国。トンガ海溝に沿って、その西側に南北に連なる諸島をトンガ諸島といい、この諸島をあわせて1970年にトンガ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android