コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

謡本 うたいぼん

5件 の用語解説(謡本の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

謡本
うたいぼん

謡の稽古用譜本。詞章に節づけしたもの。一般に半紙半折の和紙の一番綴本,五番綴本,ほかに横綴本や洋装本,小型懐中本などがある。現行のものは各流家元に版権がある。また世阿弥自筆本や古活字光悦本など,種々の古写,古版本がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

うたい‐ぼん〔うたひ‐〕【謡本】

謡曲の詞章を書き、節付けの譜を傍記した本。謡曲を謡うためのテキストで、時代・流儀により体裁は多様。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

うたいぼん【謡本】

能の詞章を記し,それに節付けを示す譜を傍記したもの。ただし,アイ(間狂言)の言葉は除外または省略されているのが普通で,これは,謡本が能の上演台本(能本)というよりも,謡曲を学ぶための稽古本という性格が強いからであり,謡曲本ともいう。現在,シテ方各流とワキ方1流の謡本が刊行されているが,それぞれ特色ある書体と趣をもっている。1曲1冊(一番綴・稽古本),または5曲1冊(五番綴・揃本)としたものが多く,装丁は和装が主で,大きさは半紙半切本,横本,袖珍本(しゆうちんぼん)など各種ある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

うたいぼん【謡本】

謡曲の詞章を記し、そのわきに譜を付けた本。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

謡本
うたいぼん

能の台本に謡曲稽古(けいこ)用の譜をつけたもの。能として上演されるときの狂言方が担当する部分は省略されるのが普通であり、またワキ方の分担する部分も、シテ方の流儀の台本で統一されているので、実際の能の上演脚本とはいいがたい。15世紀ごろの世阿弥(ぜあみ)自筆本などは能本とよばれるが、台本のみ記されている場合も多い。謡本が刊行されたのは16世紀以後で、金春(こんぱる)流の車屋本(くるまやぼん)、観世流の光悦本などが最古とされる。江戸時代は素謡(すうたい)の流行に伴って、おそらく国文関係ではもっとも多量な出版物となった。謡曲の一節を集めた小謡本(こうたいぼん)などは寺子屋の教科書ともなるほど普及した。江戸後期、家元制度の整備によりその独占出版と化し、現代でもその経済的基盤となっている。現在、シテ方五流と梅若、ワキ方下掛宝生(しもがかりほうしょう)流、観世流の能楽書林本から11曲1冊、5曲1冊の体裁で刊行されている。辞解や謡い方の解説から、演出や扮装(ふんそう)、舞台スケッチなどを加え、上演台本、観能の便に供する性格も強くなっている。さらにリズムのとり方まで加えた高度なものも出るようになった。なお素人(しろうと)の稽古のための節付けの画一化、精密化が、アマチュアへの普及には役だつ一方、玄人(くろうと)の演奏を逆に規制する反作用も見逃せない。[増田正造]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の謡本の言及

【謡曲】より

…能の脚本である〈謡本(うたいぼん)〉を,主として文学作品としてとらえたときの名称。能を文学作品としてみる立場は,初の注釈書である《謡抄》(1595)にすでにみることができるが,〈謡曲〉の語は1772年(明和9)刊の《謡曲拾葉抄》が最も早い使用例と思われる。…

※「謡本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

謡本の関連キーワード丸本義太夫本献立表浄瑠璃本台詞付け節付け坪付け上歌下歌

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

謡本の関連情報