貿易自由化(読み)ぼうえきじゆうか(英語表記)liberalization of trade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貿易自由化
ぼうえきじゆうか
liberalization of trade

国際貿易の活発化をはかるため,貿易取引の阻害要因となっている人為的措置をできるかぎり撤廃,緩和すること。具体的には,政府による特定輸入品目に対する数量制限や外貨割当てによる輸入制限などを廃止またはゆるめること。第2次世界大戦前の苦い経験から,先進諸国は戦後いちはやく国際通貨基金ガット GATTを創設して貿易,為替の自由化に乗出した。日本においては 1960年代前半に急速に進展し,その後も段階的に行われている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼうえきじゆうか【貿易自由化 liberalization of trade】

広義には,関税や非関税障壁を撤廃し自由貿易の実現を目指す政策の施行をいう。狭義には,国際収支上の理由によって輸入制限を行うことを認めたGATT(ガツト)12条国から,これを認めない11条国になることに伴って行われる貿易自由化政策の実施をさす。
[GATT体制と貿易自由化]
 第2次大戦後の国際経済秩序の再建にあたって,〈自由・無差別,多角,互恵〉の原則がGATTで基本的に採用された。しかしGATT体制の自由化は,貿易取引へのすべての政策的介入を排除するということではなく,加盟各国の国内経済の安定がまず優先されており,条件付きないし一定の枠内での自由化である。

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大辞林 第三版の解説

ぼうえきじゆうか【貿易自由化】

貿易についての国の制限その他統制を撤廃して、自由な貿易を実現すること。

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世界大百科事典内の貿易自由化の言及

【関税】より

…イギリスでは,1786年に英仏通商条約(イーデン条約)が結ばれ,1846年には保護貿易主義の核心であった穀物法が廃止されるとともに自由貿易時代へと突入する。すでに1834年にはドイツ関税同盟が成立しており,60年の英仏自由通商条約(コブデン=シュバリエ条約)以降,つぎつぎと通商条約,関税協定が結ばれ,ヨーロッパ各国へ貿易自由化の波が広がっていった。英仏自由通商条約は,最恵国条項(最恵国待遇)が採り入れられ,差別関税が防止された点でとくに重要である。…

※「貿易自由化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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