FTA(読み)えふてぃーえー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「FTA」の意味・わかりやすい解説

FTA
えふてぃーえー

複数の国や地域の間で、貿易・投資の自由化や人的交流の拡大など経済関係の緊密化・円滑化を目的に結ぶ自由貿易協定。Free Trade Agreementの略称。鉱工業品や農畜産物の関税撤廃・引下げ、サービス貿易の障壁解消を中心とし、人材移動、投資ルール、知的財産保護、競争政策、環境保護、テロ防止など幅広い項目を盛り込んだ包括的条約である。最近はTPP(環太平洋経済連携協定)、日本・EU経済連携協定、RCEP(アールセップ)(東アジア地域包括的経済連携)など経済大国を含む複数の国・地域が広域で結ぶメガFTAが増えている。日本は2021年(令和3)1月時点で、21のFTAを締結(署名済みを含む)し、貿易額全体に占める締結国・地域との比率は2020年11月時点で約79%。なおEPA(Economic Partnership Agreement、経済連携協定)はFTAと同じ概念である。

[矢野 武 2021年4月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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