新潟県妙高市(みょうこうし)にある温泉。妙高火山中腹標高785メートルにある。1816年(文化13)高田藩の鷹狩(たかがり)場として浴舎長屋がつくられ、妙高の湯とよばれたのに始まり、大正時代岡倉天心(おかくらてんしん)の別荘地として有名になる。妙高高原最大の温泉で、温泉街は妙高火山麓(ろく)の中腹傾斜面に、旅館、ホテルや、土産(みやげ)物店、飲食店街が立ち並び、近くの赤倉温泉スキー場は歴史も古く、もっとも施設の完備したスキー場として有名。泉源は火口原の北地獄谷から引き湯され、泉質は炭酸水素塩泉。なお、近くに赤倉温泉から分湯した新赤倉温泉がある。シラカバ林の中に旅館、保養所、寮などが散在し、夏は別荘避暑地として名高い。しなの鉄道北しなの線とえちごトキめき鉄道(ともに旧、JR信越本線)の妙高高原駅からバスで25分。
[山崎久雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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